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本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
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WADIA6改LTD-Blue 58台目

Category: WADIA6改LTD  

 RIMG9452.jpg
今回はOdeon-liteの12台目をお持ちの香川のU氏からの依頼でWADIA6の改LTD-Blue化です。
Odeon-liteのオーバーホール・音質改善依頼の後WADIA6を入手したそうですが、音飛びの症状が出ているそうです。


RIMG8925.jpg
ピックアップがHマーク付きだったので性能劣化による音飛びかと思えば、またしてもスピンドルシャフトの飛び出しが大きい状態の修理跡です。
この状態だとVRDSのチャッキングに不具合が出て問題が出る可能性が有るので元の状態を良く確認してから交換して貰いたいものです。

不良スピンドルモーター
音飛びの最も大きな要因はスピンドルモーターの不良でした。
どうもローターとステーターが接触しているようで回すと音が出ます。
写真ではマブチモーターのシールが貼ってありますが実際には中国の模倣品です。
右上はシールを剥がして裏から見たところです。マブチではないですね。

RIMG8863.jpg
持病の表示窓の剥がれです。

RIMG8890.jpg
CD受けの下部の削り跡です。不具合対処に実施したと思われますが、してはいけない作業ですね。
これでもこのWADIA6はメンテナンス品を購入したそうですが??複雑な気持ちになりますね。

RIMG8922.jpg
最初の依頼は予算の都合上音質改善までだったのでここで一旦お返しすることに成り、エージングもそこそこに視聴がてら取りに来て頂きましたが、この事により改LTD-Blueまで仕上げる事に成ります。

RIMG9450.jpg
持ち帰り後2週間で再生が出来なくなりで再度入院です。
コントロール基板の不具合が予想されましたが、原因はエージングを省略した事によって出てきた不具合でした。
予想でコントロール基板の不具合が有るなら、いっそ改LTD-Blueまで実施する方が安く出来る事をお話しした事が引き金で改LTD-Blueの完成です。

RIMG8937_202106021559065b4.jpg
WADIA6も当方の受付からは2300台位作られた様に見えますが、日本には何台輸入されているのでしょうかね。
1000台輸入されているとしても、まだ1/10も触っていない事になります。

視聴した感想が届いていますので紹介です。
まずはLTD仕様音質改善まで
「あれからかえって音出ししました。
 スッキリ、はっきりした「鮮烈な音」が第一印象です。
 なので、余韻がすごく聞こえるようになりました。
 小音量でも同様の印象で今日は寝不足です。
 
 私のシステム、実は真空管プリアンプを使っています。パワーはトランジスタです。
 昨日WADIA6を真空管プリにつないで音出ししたときは、果てが滲んだような違和感
 で「こんな音では無かった」と。
 「真空管とはこう言うことか」とブログの内容を耳で理解しながら、CD1枚我慢して
 聴きました。
 耐えきれなくなりWADIA6とパワーアンプを直結して、パワーアンプのボリュームを
 調整して聞きましたが、この音が鮮烈でした。いやー、ほんとに「鮮烈」です。
 エージング不足で若い感じがあるのでしょうが、これはこれで良い音で、エージング
 中も楽しめる音です。
 オデオンライトも聞き比べがしたくなり、古いセレクター付きボリューム(アッテネ
 ータ)を引っ張り出して繋げています。
   ・・・中略・・・ 
 訪問時に感じた奥行き感が真空管では出ません。
 真空管の方が響き(揺らぎ)は豊かに感じるのですが、奥行き感にはならない。
 平面的に響いているだけ(揺らいでいるだけ)。
 真空管を外し、簡単なアッテネーターだけの方が響き(揺らぎ)は減りますが、グッ
 と奥行き感が出ます。人の声がリアルに聞こえます。
 こちらの方がダントツで「リッチな音」です。

 昨晩気がついたのですが、低域の出方がとても良くなっています。
 はっきりスッキリの音色に耳を奪われていたのですが、この低域があってこそ生きて
 いる音ですね。
 耳障りにならない活発な音、今までに感じたことの無い感覚です。」


かなり前から懸念していた、真空管の弊害を的確に聴きとられた様なので一安心です。

何もしていないCDプレーヤーならば真空管の響きをプラスする事で気持ちの良い音に成るのは確かだと思いますし、現に当方も真空管アンプで聴くことも有ります。
この様に当方で行った音質改善の効果は真空管アンプでは残念ですが発揮出来ず、何の為の音質改善か解らなくなりますので、是非トランジスタアンプでお聴きして頂きたいものです。

改LTD-Blue後の感想は
「昨日深夜までCDをとっかえひっかえ視聴していました。大満足です。
 音出し数秒で違いが分かるのですが、全体にハッキリ、しっかり音が出てきます。

 これまでのレンジ感と全然違います。上下のリミッターが無くなった感じ。
 後付けのリボンツイターがとてもよく聞こえます。気持ちの良い抜け感です。
 低域のもっと下の音が聴こえます。(ただ僕のシステムでは再現できていませんが)
 
 ワイドレンジと言えばそうなのですが、ただ「鳴るようになった」「音が聞こえる」
 と言うレベルでは無く、「ちゃんと存在感、実在感がある」音がします。
 しっかり分離されているからでしょうか。ぐちゃっと潰れない音、混ざらない音で
 す。すごくリアルな感じです。
 今までも聞こえていたであろう「かすかな音」が、しっかりした弱音になり存在感、
 実在感を醸し出します。
 そして無音だったと思っていたところに「気配」を感じたり、本当に無音で「闇」を
 感じたり。
 音楽表現のレベルが何段階も上がった感じで、今日も寝不足になりそうです。」

自然な音を目指し改良してきた音を聴きとって頂けている事が良くわかる感想です。
無音のところの聞き分け等嬉しいですね。





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