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Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
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WADIA WADIA850 LTD-Blue 2台目

Category: WADIA850LTD  

2017年3月16日掲載
RIMG0573.jpg
代理からの勧めで2013年の暮れにオーバーホールした東京のO氏のWADIA850のBlue化です。
3年足らずの使用ですがピックアップの性能がかなり落ちていましたのでピックアップの交換となりましたが、これが後に大変な事を起こしてしまいます。

RIMG0671.jpg
このWADIA850は後期型なので前期型とはピックアップやコントロール基板が違っています。
コントロール基板のパーツは面実装の物が使われており電源強化の為のコンデンサ交換は手間が掛かる作業となります。

RIMG0674.jpg
WADIA850LTD-Blue内部の初公開です。
ピックアップは当方の所有プレーヤーのメンテナンス用として海外から取り寄せていた物ですが当然アフターパーツで多分中国製と思われます。
LTD-Blue化がほぼ完成と言ったところでトラッキングが出来ない不具合が発生してしまいました。写真の様にアイパターンには問題が無いのですが・・・

RIMG0666.jpg
又もドライブユニットの不調かと思いドライブユニットを入手して交換するもトラキングの不具合が治らず、コントロール基板の交換・再度ピックアップ交換等するも全く駄目でお先真っ暗な状態です。

RIMG0677.jpg
試しに手持ちの中古のピックアップを使ってみると今までの不具合はどこへやらと全く不安の無い再生が出来る様になりました。
この写真のピックアップはアフターパーツではなくSONYの純正品です。
不具合を起こしたピックアップはトラッキング性能(フォーカス・トラバース)が純正の物に比べ低くCDのピットを捉えることが出来ない状態に成っていたものと考えられます。
アフターパーツのピックアップ購入は一か八かだと言う事を久々に再認識した作業でした。
後から思うとアイパターンの電圧幅は有るがCDの認識に難の有ったCDM-1のレーザーダイオード交換の物と同様な不具合ですね。

音はLTDと比べても空間表現がアップしており音出しエージングでも楽しく聴かせて貰える状態で良いですね。


2014年1月9日掲載
blog_import_53b8db59bac2d.jpg
今回は東京のO氏からの依頼でWADIA850のオーバーホールです。
発売後既に15年近くになるので点検整備をしておきたく代理店に依頼したが頼りない返事との事で此方でのオーバーホールとなりました。
WADIA850は代理店での修理が効く製品ですが様々のリスクに付いて了解して頂いた上での修理受付です。
表示がクッキリとしているのは表示器を交換した後に写真を撮っている為です。

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まずはピックアップの確認の為に天板を取るとなんと
1台目のWADIA850とは違ったVRDS機構が載っておりました。
途中でTEACのVRDS機構の生産が切り替わったのでしょうかね。
測定をするとアイパターンの電圧幅が狭く寿命に近い状態である事が判りました。
1台目のWADIA850と同じピックアップはある程度在庫を置いているので気にしていませんでしたが、VRDS機構の変更に伴いピックアップの型式も変わっており、この後急いでピックアップの手配を行う事になりました。
このあとCDを認識するが再生出来ない不具合が出始めピックアップの問題ではない不具合の発生です。
此方が表示器交換前の写真なのでかなり暗く感じます。

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SONYのピックアップはRF回路を含め安定性は有りますがレンズを支えているサスペンションがネックですね。
他社の様に金属ワイヤーのサスペンションであればもっと寿命も長く取れたと思えるだけに残念です。

blog_import_53b8db5d2cfc3.jpg
ピックアップを交換してもCDの再生が出来ない不具合は解消せず、VRDS機構そのものを交換となりました。
KRELLのKPS-28Cの時にも同じVRDS機構の不具合がありましたのでこのVRDS機構(RF・サーボ基板を含む)に何か特有の弱点を持っている様です。

blog_import_53b8db5e41a75.jpg
表示器もかなり暗くなっていましたので中古良品に交換です。
交換した物を比べると暗くなった表示器の内部が少し曇っている様に見えます。

blog_import_53b8db5f437ce.jpg
RF・サーボ基板は表面実装基板と成っているので電解コンデンサの交換は意外に手間取ってしまいます。

blog_import_53b8db60b0c47.jpg
D/A・アナログ基板の出力用のオペアンプにも表面実装のオペアンプが使用されておりオペアンプの選択が制限される状態なのでDIPタイプのオペアンプが使用出来る様に基板を追加です。
オーバーホール・音質改善とこれで作業も終わりほぼ完成の状態です。
フルサイズの筐体なので重さはありますが、内部には結構余裕があるので作業性は良いです。

blog_import_53b8db61c91ac.jpg
オペアンプの性能が上がると基本的に持っている能力を発揮出来るので良いですね。
籠り気味の音もクリアになり気持ちの良い響きのある音を出してくれる様になりました。

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 2017_03_16


Comments

No title 

明けましておめでとうございます。
このVRDS機構はTEAC VRDS9に搭載されているものと同じでピックアップKSS213Cも同様ですね。ミニコンサイズのVRDS9に比べて箱内部に余裕がありますね。
毎回のことですがご紹介の内容を興味深く拝見させていただいております。
石川のK 熊田康也  URL   2014-01-09 22:40  

No title 

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
何時も、コメント&助け舟ありがとうございます。
今回、熊田さまのコメントを読んだ方が誤解あるいは、曲解してはいけないと思い、
高橋(代理)がでばってきました。
心配した事は、
「TEAC VRDS9とWADIA850は同じなんだ」と思われてしまわないかということです。
WADIAの 最大の特徴はDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を使ったWADIA独自のデジマスターソフトです。
これはD/Aコンバーターへ送るデータを加工している所で、
このDSPの処理の違いで、ある意味出てくる音色も違ってきます。
日本のDENON等がALPHAプロセッサー等と呼んでいるチップもこれに当たります。

簡単に言えばCDの書き込み規格の16bitをいかにリアルに表現できるデーターに置き換えられるかどうかがここで決定されます。
一般的な名称としては「デジタルフィルター」と呼ばれています。

VRDS9はデジタルフィルターにNPS(日本プレシジョンサーキット社)の汎用品のICを使用し
ておりこれは大衆家電の機器に大量に使用されている物なのです。

高橋の説明を頂いて来ましたが
つまるところ、デジマスターソフトがWADIAの音をつくっているということで、
WADIA9のDSPの音作りなどは、当時、今世紀最高峰と絶賛されたものです。
VRDS-9とWADIA850の違いがなにかといえば、ずばりデジタルフィルター部分(DSP)の処理の違いなわけです。

非常に極端なたとえですが
IQ100(一般成人)と
IQ180~(いわゆる天才・金田一少年/笑・ダヴィンチ)くらいの違いがあります。

WADIA850の値段とTEAC VRADS9の値段の差もまたこのDSPによるものなのです。

「TEAC VRDS9とWADIA850は別物であり、格の差はDSPによる」
熊田さまのコメントを読んだ方には、
ここをきちんとおさえていただきたく思います。
むろん、このWADIA DSPの能力を遺憾なく発揮するための工夫
(例えば、筐体のデザインなど)なども意匠あるものです。
山手サービス 高橋(代理)  URL   2014-01-20 14:46  

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