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本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
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VAC 60M

Category: アンプ  

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今回は地元福山のS氏からの依頼で左chの電源故障との事で此方にきました。
あまり聞きなれないメーカーですが、アメリカのフロリダにあるVAC(ヴァルブ・アンプリフィケーション・カンパニー)の真空管アンプです。
よく知られているオーディオでは日本マランツと共同で復刻版のmarantz7・9を作成している様です。
アンプはPA-45B電源はPS-90Cの型式となっていました。
出力管はKT88のプッシュプルで、型式からは出力が45Wのアンプと思われます。
箱は5~10mm厚のアルミ板を加工しその上にピアノの様な厚みのある塗装を施しています。
新品時には扱いに苦労したのではないかと思えるアンプです。

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早速不具合のある電源ユニットの調査です。
裏ブタを開けると中は意外とスペースがあり中央の電解コンデンサの束が妙な取り付けをしている位で他の部分の作業性は良さそうです。

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不具合の原因は高圧トランジスタ・ツェナー・抵抗の焼損のようです。
高圧トランジスタは日本製の物で代替が利くトランジスタを見つけましたがツェナーが見つかりません。今回も海外からの購入です。

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発注して2週間やっとツェナーの入荷です。焼損している部品を交換して動作確認を行いました。
結果は良好と成るはずでしたが、交換した抵抗が異常に発熱しています。
回路を確認し、実際の抵抗部分の電流を確認すると4.5Wを消費している有ることが分かりました。
元の抵抗が2Wの物だったので何も疑わず2Wの抵抗を使いましたがこれではもたないですよね。再度5Wの抵抗を購入して取替えやっと動作OKとなりました。
バランスを合わせる為に焼損した場所の右ch部分も同じ部品に交換しておきます。
電解コンデンサも今回交換です。

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年数が経っているのでアンプ側も内部確認です。
こちらは入力段の真空管の所で部品が団子の様に取り付けられており整備性はお世辞にも良いとは言えません。
とてもメーカーが作ったとは思えない様な部品配置と配線です。
こちらも電解コンデンサの交換とカップリングコンデンサの交換を行いました。

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電解液が滲み出たように見えます。これ位大きいコンデンサでも液漏れが起こるんですね。

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性格上見た目が綺麗でないと気に入らないので部品はなるべく縦・横に配置するようにしました。
これは完全に自己満足の世界ですが。
カップリングコンデンサはASCの物に交換です。
元のフィルムコンデンサより寸法が大きく音に期待が持てます。
ただしカップリングコンデンサは一番下に取り付けがされていたので周りの部品を全て外してからでないと交換できないと言った状態で、2台分8箇所のコンデンサを交換するだけでまる1日以上の時間を要してしまいました。

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修理・オーバーホールがおわりましたので出力管のバイアス調整です。
最初から電流測定ができるように回路を組み込んであり電流計をジャックで取り付けすればすぐ調整できます。これは簡単でいいですね。

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音の印象はまず低域の力強さがかなり凄く曲によっては暴力的と言える位音がでます。
また音域レンジも広く音の分離や繊細さも持ち合わせておりかなり聞かせてくれる音をだしてくれます。
我が家のアルテック604ではその力を受けきれないような感じですね。

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 2011_05_03


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