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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村



SONOGRAPHE SD-22

Category: SD-22  

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今回は長野のK氏よりの依頼でソノグラフSD-22の修理です。
金沢のディスク33にて学生の時に購入し数年前にCDの認識が出来なくなってしまっていたそうです。
フロントパネルはレースカーをイメージした様なシャープなデザインです。

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このSD-22も発売から20年は経っていますが梱包はメーカーの箱で送られてきました。
おまけにリモコンも健在です。
SD-22自体も傷はほとんど無く丁寧に扱われていた様です。
K氏の思い入れの一端が伺えますね。

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中をみるとピックアップはSD-1とは違いこちらはCDM-4を使用していました。
内部もマランツのCD-60と似てはいますがこちらはビットストリームのDACが使用されています。
CD押さえの裏にはお決まりの粘土の様な物が充填されています。
どうもメーカーとしてはこの粘土に拘りが有る様です。

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CDを認識しないとの事なのでアイパターンを測定すると電圧幅はまだ使用出来る範囲だと思われますが波形がかなり暴れているので交換です。
ピックアップ交換にて波形の暴れは無くなりましたが、電源ON-OFF時にCDの認識が安定せずピックアップ以外にも問題が有りそうです。

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コントロール基板の電解コンデンサや半田増しを実施し、様子を診るとCDの認識不具合は出なくなっている様なのでどうもRF回路辺りの電解コンデンサの容量抜けか半田の接触不良が出ていた物と思われます。

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トレイの開閉も少しガタがあるなと思いプーリーを外すと軸受け部分が割れかけており手で押すと取れてしまいました。
プーリーの大きさに対して軸受けの大きさが小さすぎますね。

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音質改善も依頼されましたので電源補強やカップリングコンデンサの追加等も実施です。
このSD-22はオペアンプは使用せずDACからの出力をディスクリート構成のアナログ回路でRCA出力を作っています。

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音はさすがはソノグラフと言った所でしょうか。
音は全体にクリアで音域レンジも広くスピード感や押しの有る音作りはディスクリートならではですね。


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 2013_05_30


WADIA6改LTD

Category: WADIA6改LTD  

WADIA6は改造を加えても作りが良い分それに十分応えてくれるプレーヤーだと思います。
ブログ上で
WADIA6改として音質改善を紹介していますが音質を向上できる要素はまだ残っておりどこまで改善できるか非常に興味があったので過去の経験を生かして改造を進めました。
当然コストパフォーマンスを重視して無理のない範囲での実施です。
今回はWADIA6 2台目のVRDSをアルミ円盤に改造しアナログ出力用電源にOSコンの10000μを奢った東京の
I氏のWADIA6改
をベースとさせて頂きました。


作業的には
1.D/A・アナログ基板の改造

2.アナログ回路電源に専用のトロイダルトランスを新設

3.クロックを1ppmのTXCOに交換してデジタルデータの精度向上

4.コントロール基板の音楽信号経路のIC電源の強化

を実施します。

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左上隅のアルミプレートの下に新設のアナログ電源用トロイダルトランスを取り付けています。
D/A・アナログ基板は後期型の物をベースに電源回りに変更を加えアナログ回路のコンデンサをOSコンに変更です。

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WADIA6とWADIA21の2機種の中でこのWADIA6の後期型基板のみアナログ出力に高速バッファーが使用されていなかったので今回高速バッファーの追加です。

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見る人が見ればこの写真でコントロールボードの変更点が判るのではないかと思います。
大きな違いはTXCOのオンボードです。
音はたまたまメンテナンスで此方にあった同じD/A変換ICを使用しているWADIA9(定価260万円・未掲載)と音質の比較をする事ができました。
WADIA6改LTDのSTリンクの出力をWADIA9へ接続しWADIA6改LTDのRCA出力とWADIA9のRCA出力での比較です。
中高音はブラインドでは判別が付かない位非常に良く似た音となっています。
違いとしてWADIA9の低域は柔らかく優等生的な音が出てきますがWADIA6改LTDは湧き上がる感じで力強く押し寄せて来ます。
WADIA6は中低域の押し出しが強いと評価されていますがWADIA6改LTDを聴いてしまうと素のWADIA6の音は普通のCDプレーヤーだよねと思ってしまう位の変化があり全音域にて情報量が圧倒的に増えていますのでWADIA6の格好はしていますが全く別物です。

オーナーである東京のI氏からも
「音域の広さ・低域の力強さ・音の分離・音の厚み・音の響き・スピード感・繊細さどれをとっても素のWADIA6と比べると圧倒的に向上しており特に空間の広がりは別物ですね。」と評価を頂きました。
但し改造対象となるWADIA6はD/Aアナログ基板が20bitタイプの物(後期型)である事が必須となり、音質改善(アルミVRDS・オペアンプ交換・アナログ電源強化)を行った後の改造となります。


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 2013_05_24



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今回は富山のS氏よりの依頼でWADIA6の修理と改造です。
現状はトレイの動作に問題が出ている様です。
この個体は製造番号よりWADIA6でも最初の頃の製造ですが外観にはほとんど傷が無く大切に扱われて来た製品の様です。

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不具合はトレイベルトの伸びが原因ですがこれだけ伸びれば開閉は出来ないですね。
トレイベルトは割りと交換し易い所に有りますが、もう1本のリフトベルトは色々と部品を外さないと交換出来ない所にあり手間が掛かります。

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半田増しもこのように半田が綺麗に乗れば良いですがメーカーや基板に拠っては半田がはじく様な感じで乗り難い時が有ります。

半田の材質に拠る物か酸化に拠る物か判りませんが不思議な物ですね。

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以前にも有りましたがこのWADIA6のコントロール基板のブリッジダイオードも足が錆びており清掃しようとしたら足が取れてしまいました。
どうもコンデンサを固定している接着剤が悪さをしている様です。

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この写真はWADIA6の電解コンデンサ交換でかなり厄介な場所です。
D/A・アナログ基板にワンチップマイコンが載った基板がピンヘッダで取りついており、これらの基板の間にコンデンサの実装がされています。
交換する事は全く考えていない構造ですね。

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今回はVRDSの載せ替えも依頼されましたので久々のアルミ円盤仕様のWADIA6です。
WADIA6はコンパクトな筐体の中に部品が整然と収まっており見た目のバランスは非常に良いと思います。

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いつもの事ですがアルミ円盤のVRDSにすると音の景色が良くなるので良いですね。


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 2013_05_22



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今回は東京のK氏からの依頼でWADIA21の修理です。
不具合は音飛びの発生やトレイの開閉が出来ないそうです。

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内部を確認すると予想の通りスレッドギアが破損していました。
今回は見事な割れ方です。これではCDを認識できないですね。

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ピックアップも交換しているとの事でしたがグリスの塗布箇所が的を得ていないし塗り過ぎですね。

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ピックアップの状態確認の為にアイパターンの測定です。
電圧幅が0.9V辺りだと交換を勧めますが1.02Vとまだ使用できる電圧です。
悩ましい電圧でしたがK氏からは交換との事でこの後ピックアップの交換です。

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この基板をみて通常のWADIA21との違いが判る方はWADIA通の人と言えます。
違いは中央右下に金色に見える高精度クロックの追加基板です。
なかなか高価そうなクロックが付いているので改造費はかなりの物だったと思われます。

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音質改善も要望があったのでD/A・アナログ基板のオペアンプ交換や電源補強の実施です。

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表示基板の剥がれは無いとの事でしたが確認すると接着部にクラックが入っていました。
今後の剥がれ防止に接着補強です。

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音は通常のWADIA21より奥行き感のある音が出ています。
高精度クロックの効果でしょうか良いですね。

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返却後CDを認識しない時が有るとの事で再度入院です。
まる1日動作確認を行ないましたが症状が出ず戻そうと思っていた処でCDを認識しない症状を見つける事が出来ました。
CDの出し入れを続けて行うと15回~20回に1回位CDを認識できず表示が0になってしまいCDを認識していません。
VRDSの円盤の動きをよく見ると僅かに上下にブレが見られたのでスピンドルモーターの交換です。
モーター交換によって症状は出なくなったのでモーターのシャフトが曲がっていたようです。
分解時にモーターの取付ネジの頭をなめた痕跡が有ったので過去の修理の時にモーターのシャフトを曲げたものと思われます。
確認時の操作が違うと不具合症状も確認できず危うくこのまま返却する所でした。


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 2013_05_20



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今回はYBAのCD INTEGREです。
音の良さに惹かれ1年半位前に海外から購入した物で最初はCDが認識出来ない状態でした。
写真は修理後なので再生できている状態です。
他のINTEGREとフロントパネルの意匠が少し違っています。
加工が簡素なのでこちらの方が古い製品だと思われます。

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内部の部品は1台目と同じ物が使用されています。
筐体はアルミ板を加工してその上に塗装を施しています。
今まで修理した中で内部を塗装しているのはYBAだけです。
見えない所にもお金をかけている所は流石ですね。

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不具合はスピンドルモーターのドライブ用トランジスタの焼損です。
1台目も同じトランジスタが焼損していたので設計時の設計ミスだと思われます。
1.5倍位の容量のトランジスタと交換です。

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トランジスタが焼ける位の電流が流れたのでスピンドルモーターのブラシを確認すると案の定接触面に焼けが有りましたので接触面の修正です。
ここでCDの認識・再生が出来る様になり修理完了と思われましたが、再生1時間位で突然CDを認識しなくなりました。

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まずはピックアップ交換をおこないましたが此処ではないようです。
ここで修理をする時間的余裕がなくなって来たのでこの後は半年位後の作業となります。

--------------半年後--------------

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アイパターンが出来ないのでまずはRFアンプを海外から購入して交換です。
残念ながらここでもないようです。

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で、次に狙いを定めたのがサーボ用のICです。
このICの近辺を押すとCDを認識する事が有るので半田クラックかパターンのクラックが発生している様に見えます。
まずは近くの抵抗やジャンパーの半田を全てやりかえ、ICのデータシートを見て外付けで使用するコンデンサの容量等も確認して違っている物は交換しましたが状況は変わりません。
ICの足の部分を拡大鏡で確認するも半田やパターンの悪そうな所は有りません。
ピン間が0.6mmと狭いので増し半田するのも難しい所ですが次に打つ手が無かったので全ての足に半田増しを行いました。
結果治るどころかトレイのリミットSWの入力が壊れた様です。
どうも増し半田でこのICに止めを刺したようです。
購入先を探しましたが購入しても良いかなと思える値段と支払い条件の所がなかなか無く又サプライヤーとのやり取りも英語のメールなのでいまいち正確さに欠ける状態で入手するのに半年掛かってしまいました。

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やっとICが入手できたのでサーボ用のICを外すと裏の中心部分が膨らんでいます。
通常パッケージに膨らみが有る訳ないので内部でかなりの発熱が有ったように見えます。
なんとか新しいICを半田付けするとやっとCDの認識再生が出来る様になりました。ヤッター!!

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アイパターンも1.6Vと過去の最大値位の電圧幅があり、非常に良い状態です。
このあと電解コンデンサの交換や半田増しを実施し、出力用のオペアンプを交換して作業もほぼ完了です。

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表示器のバックランプにムギ球が使用されていたのを思い出し今後の事を考えLED化です。

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1年半の長いスパンの修理になりましたが、このYBAの音は心地の良い響きの音が出てきます。
設計者が妥協せずに音作りした物なのでしょうね。
もといコントロール基板の選択は妥協しているようですが。


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 2013_05_15



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今回も前回のEMT980のオーナーの東京のS氏よりの依頼でBARCO EMT982の修理です。
特定のCDの1トラック目での音飛びやCDのトラックエンドへのサーチを行うと認識が出来なくなると言った状況です。

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早速アイパターンを見ると音飛びする時は波形に乱れが出ています。
この時にCD周りからも何かが擦れるような音がでていますのでサーボが頑張って動いている様です。
最初はCDのチャッキング部の清掃を行ったり、CDの水平を出したり、RFやサーボ関係の電解コンデンサの交換や半田増し等を行ってみましたが症状の改善は見られませんでした。

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ちょうど手持ちにCDM-9が有ったのでピックアップ部分のみを交換してみました。

結果は期待に反して症状に改善は見られませんでした。

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音飛びが出るCDの記録面を観察すると1トラックとそれ以外のトラックで反射が違っているのが見られます.
この1トラックの反射と良く似た反射が見えるのは記録の無い部分です。
どうもこの1トラックの焼き込みはあまり良くないのではないかと思います。
ただ他のCDプレーヤーでは音飛び無く再生してしまうので、EMT982側にも初期の性能を発揮できない所が出ていると思われます。
今回はこれ以上調査できるパーツを持っていないのでここで調査は終了です。

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引き続きオーバーホールの実施に移りましたがコントロール基板のDsbコネクタ固定用のネジを切ってしまいました。
パワープレイは駄目と判っていてもやっちゃう物なんですね。
調子が乗らない時ってこんなものなんですね。
手持ちのDsbのネジを使用しようとしましたがネジの規格がインチネジらしく使用できません。
同じネジサイズの物を急遽発注です。

blog_import_53b8dc460f8fd.jpg
感心した機構がありましたので紹介です。
操作パネルのジョグダイヤル自体を押すとジョグダイヤルの機能が変わります。
ジョグダイヤル自体にON-OFFのスイッチが有るのかと思えば実は基板にスリットを入れてジョグダイヤル全体を動かして近くの押しボタンをON-OFFする構造を取っています。
頭の体操の様な機構ですね。

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フィリプス
のCDMに使用されているRF用のICやスイングアームコントロールIC等に対しての不具合対処経験がまだまだ少なく正常な動作なのか異常な動作なのかの判断が付かないのが現状です。
不具合への処置が出来なくて中途半端ですが、今後の課題としてスキルを上げて対処出来る様にしなければと思わされた物件です。


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 2013_05_07




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29年度第一回受付は再開同日、2月26日深夜1時50分に閉じました。
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