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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村



BARCO EMT980

Category: EMT980  

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今回は東京のS氏よりの依頼でバルコEMT980の修理です。
EMT980と聞いてEMT981辺りと同じ様なプレーヤーだろうと思っていましたが実物は30年位前のパソコンの様な恰好をしています。
画面が有るべき所にCDドライブが有るといった感じですね。
トレイの右の丸い穴の様に見えるのはモニタースピーカーです。
不具合はCDの再生が出来ないとの事です。
早速動作させようとしましたが勝手が違いCDドライブが回せる様になるまでに紆余曲折の状態となってしまいした。
やっとCDをトレイに載せてCDが回り始めましたが一向に表示には何も現れず。
このままではお手上げ状態で次の打ち手が見えて来ません。
回路図のある取説が一緒に来ていましたのでアイパターンの測定が出来る所を探し波形を見る事としました。

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アイパターンを見ると波形が生成されない状態なのでとりあえず同梱の新品ピックアップと交換です。

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今度は波形が生成するようになりたまにTOCを認識するように成りました。
不具合症状が少し改善したので今度はCDドライブの下にあるRFアンプ基板(配線から)を同梱されていた4枚の基板と交換し一番アイパターンの状態が良くなる物と交換です。
写真はTOCを認識出来る様になった時のアイパターンです。

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RFアンプ基板はCDドライブのすぐ横にありディスクリート構成の基板です。
時代がもう少し後であればRFアンプ専用のICが付いている所ですね。良くしたもので選んだ基板は電解コンデンサが液漏れを起こしていました。
さらにフラットパッケージのサーボ信号処理ICとメモリICの半田が非常に怪しい状態となっておりメモリICは1本づつ足に半田増しを実施しました。
ここまでの作業でやっと普通にCDの認識・再生が出来る様になりとりあえず一安心です。

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サーボ基板も数枚同梱されていましたが最初から付いていたと思われる基板を選びこれを整備して使う事としました.

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次は操作パネルに付いているジョグダイヤルの不具合修理です。
正転は何とかカウントUPしますが逆転のカウントDOWNはままならない状態です。
エンコーダーの出力信号の波形整形しているコンパレーターの出力を確認すると不具合が発生している状況がはっきりと出ています。
エンコーダー波形の片側の出力電圧が小さくなっているのが不具合原因のようです。

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対処療法でコンパレーターの基準電圧を調整してエンコーダーのA・Bの波形がアップダウンカウンターとして成立するように改造です。

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全体をコントロールする基板は本体の後ろ側に機能毎のボードをバックプレートに接続している形状を取っています。
まさに昔のマイコンボードそのものです。
後ろに見えるDINコネクター等は私が設計した制御基板で実際に使用していた物と全く同じです。

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アナログ出力基板です。
D/AコンバーターはバーブラウンのPCM56を使用しています。
真ん中のRIFAと記載のある大きなICはたぶんフィルターだと思われます。
回路構成は非常にシンプルですね、ただ基板に余裕がないのは難点ですね。

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音は中低音がしっかりとした音作りで今回電解コンデンサ交換で高音にも少し伸びが出てなかなか良い音と成っています。
形状からかなり古いプレーヤーかと思っていましたが、取説の日付から1988年に製造されている様です。
このプレーヤーの造りを見るとBARCOは職人気質を持った人が力を持っている会社の様に見えますね。


 2013_04_24



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今回は東京のM氏からの依頼でマッキントッシュのMCD7000の修理と・オーバーホールです。
不具合はCDの最後の方の曲へトラックを進めるとエラーが出て再生出来なくなるそうです。

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早速アイパターンを確認すると電圧幅が0.64Vと音飛びが出てもおかしく無い位の値となっていました。
レーザー電流も既に何度か調整されている様で調整代が無くピックアップを交換する事としました。それにしても電圧幅0.64Vで良く再生が出来るものだと感心します。
フォーカスやトラッキングが良い状態で動いているからこそ出来る技ですね。

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オーバーホールで作業を進めて行くとある基板の裏に水が回った様な跡が有ります。
他にも筐体のネジ穴にもかなりの錆が有りましたので、今までの使用環境にかなり湿度が高い(結露を起こす)所での使用だった事が伺えます。

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配線がICの足に半田付されて出ています。
こう言った追加配線は普通基板の裏から行うのですが何故でしょうかね。
これは完全にアマチュアの仕事でメーカーとしては有るまじき行為ですね。

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MCD7000でマッキントッシュが作ったと思えるアナログ出力用の基板です。
CDプレーヤーの販売で後れを取らない為に、フィリップスのCD-104(マランツのCD-34と同じ)辺りをベースに開発した物でこの基板でマッキントッシュの音を作り出しています。
この基板がなかったらこのプレーヤーはマランツCD-34と全く同じ音となるのでかなり大事なパーツと言えます。

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オーバーホールも終わりあとはピックアップの交換を残すだけとなりましたが、程度の良いCDM-1が見つからず、探す事約3週間あまりやっと性能を満すピックアップを入手できました。
CDM-1のアイパターンの電圧幅も過去の修理で測定した物を見ると一番大きい物では中古なのに1.5V位あります。
通常では1.2V辺りが多い状態です。
今回のピックアップは殆んど使用されている形跡が有りませんが1.25Vです。
CDM-1のアイパターンの電圧幅についてはいまいち判断に悩む所です。

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音は音質改善でオペアンプやカップリングコンデンサの交換及びアナログ電源の強化も実施しましたので音域レンジも広がり聴きやすい音となりましたので、一段とオーディオを楽しめる事と思います。


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 2013_04_23


mcintosh C34V

Category: アンプ  

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今回は愛媛のK氏よりの依頼でマッキントッシュのプリアンプC34Vの修理とオーバーホールです。症状は片側chの音が 小さくなるそうです。

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このアンプには マッキントッシュの当時のゴードン・ガウ社長のサインが入っていてバブル期だった日本への販売に力を入れていた事が伺えますね。

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トランジスタを使ったディスクリートの回路が出てくると思っていましたが、意外な事にオペアンプのオンパレードです。
コネクタが多いですがその分基板毎で取り外しが出来、整備性は良さそうです。

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不具合に関係していると思われる所から診て行くと、入力のセレクトSWが真っ黒です。

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此方はモードセレクトSWでこれも見事に真っ黒です。
以上2か所のセレクトSWの清掃で音が小さくなる症状は無くなったので、不具合原因はセレクトSWの接触不良だったようですね。

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イコライザー用のボリュームはとても綺麗で問題なさそうです。

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基板の半田は問題の有りそうな所は見当たらず綺麗な状態です。
このC34Vで使用している基板は部品実装後にフラックス等の除去・清掃を行っており丁寧な仕事をしています。
半田の乗りが少ないところが有るので全体に半田増しです。

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電解コンデンサで唯一この2個の被覆が縮んでいただけで他は問題なさそうでしたが発売後27年位経っていますので全数交換です。

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裏側から見た写真です。全体にすっきりしていていいですね。

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この際なのでオペアンプを性能の良い物に交換して音域レンジの拡大です。
これで今風の曲もこなしてくれると思います。
コネクタだらけのリアパネルです。
全部使用した人はいるのかしらと思ってしまうのは私だけでしょうか。


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 2013_04_06




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  山手サービス 高橋

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