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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村



Mcintosh MC275R

Category: アンプ  

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今回は福島のM氏からの依頼でマッキントッシュのMC275Rのオーバーホールです。
数年前に入手して近頃内部を見たときに修理状態等が悪く今後の為にオーバーホールを思い立たれたそうです。

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内部を確認すると半田付部分の大半が白く腐食した様な感じになっていました。
元の半田は溶解温度が高いようなので鉛フリーの半田ではないかと思われます。
鉛フリーは音質的には良くないそうなので元の半田を極力取り除き再ハンダです。
あとブロックコンデンサの交換や出力の抵抗の交換が見られます。

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MT管のピン部分も錆がでているのか黒んでいましたので清掃です。
GT管部分はそうでもないのですがどうしたのでしょうか。

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出力のグリッドにつながっている抵抗は音質に関係する所なのに普通に売られている金被抵抗に換えられています。
修理とはいえもう少し配慮がほしいですね。
配線の取り回しも綺麗ではありません。
このあとプリ段用の電圧を作っている抵抗が切れている事がわかり此方も交換です。

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電解コンデンサやフィルムコンデンサを交換しほぼオーバーホールも終わり各部の電圧チェックを行った所トランスの2次電圧がAC267VしかなくB電源がDC370V位にしか上がりません。
同じくヒーター電圧もAC5.6Vしかなく妙な状態となっています。
来た時の状態と交換部品からこのMC275Rは過去にトランスの内部ショート辺りで2次電圧が上がりコンデンサの液漏れや抵抗の焼損を起こしたのではないかと思われます。
修理でトランスを交換したがトランスがアメリカ仕様だった為にAC100Vで使用するとB電源やヒーター電圧が今回の様な電圧になってしまったと考えれば全てつじつまが合ってきます。
この状態であるならば中古販売する時に電源を115Vとして販売するべきではないでしょうか?
でないと瞬間の大出力時に音が歪んでしまう可能性があるので本来の力を発揮できないですよね。

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それでもカップリングコンデンサをASCに出力抵抗をDEALに変更した事で低域から高域まで音がスムーズに出る様になりかなり良いレベルの音が出る様になったと思います。
あと電源をAC115Vにすると低域の力強さと出てくる音のまろやかさは流石はMcintoshと思わせてくれます。
エージングを兼ねてしばらく音楽鑑賞をさせて頂きました。
余裕があれば欲しい一品です。


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 2012_07_10


WADIA WADIA21

Category: WADIA21  

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今回は岐阜のI氏からの依頼でWADIA21の修理です。
WADIA6の発売から3年後に発売された一体型CDプレーヤーですね。
右chのRCA・XLR出力共に音が出なくなったそうです。
早速確認すると確かに右chからは僅かにノイズらしき音が出るだけで音が出ていませんでした。

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まずは不具合調査の為にD/Aアナログ基盤の確認です。
信号波形等を調査をしている途中で不具合の右chから音が出る様になってしまいこの後まる1日不具合が再現しなかったのでひとまず調査は打ち切りです。

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おきまりの半田クラックです。
このWADIAは全体的にクラックが発生しており結構温度の高い状態で使用されていたのではないかと思われます。

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アイパターン波形確認やトレイベルト・トレイ用ギア・ピックアップスレッド用ギア・表示窓の接着等を確認を行いましたが状態は非常に良く最近修理をされた様な状態に見えます。

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オーバーホール・音質改善を行いほぼ作業も終わり音出し確認を行った所右chの出力がありません。
返却する前に不具合が再発して良かったと思います。
再度調査を行うと右chの電源に異常が見られました。
電源用のICを交換して不具合は解決です。
このWADIA21の基板は4層基板なのですがパターンはかなり弱くオペアンプを外す時にランドが数箇所とれてしまいました。
WADIA6の4台目の基板と同じです、民生の機械なので部品を外す事は考えていないのでしょうね。

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天板の無い状態で内部を見ると右側はCDドライブ機構のみでかなり空間が余っています。
対照的に左側はサーボ基板・D/Aアナログ基板は抱き合わせで取り付けられており整備性はあまり良くありません。
外見重視で作っているので仕方がないのでしょうね。

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音はWADIA6とは少し違い全体にフラットな音作りになっているようです。
今回は音質改善でオペアンプの交換や電源の補強を行いましたので音域レンジや空間の広がりを感じて頂けると思います。

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VRDS機構の乗せ替えで来ているWADIA6との記念撮影です。
WADIA21は単体でみるとWADIA6と同じサイズに見えますがこうして並べてみると若干高さが高くなっているのが分かります。

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1年前に修理オーバーホールしたWADIA21のトレイが出なくなったとの事で再入院です。
スレッド機構側のギアの小さい部分が完全にもげていました。
このWADIA21は一番最初の修理だった為ギアがウイークポイントである事が判っておらずギア交換をしていませんでした。
このギアはほぼ寿命が来ている様で修理時には交換をしておかなければいけないなと思わされた修理でした。


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 2012_07_03


KRELL KPS-28c

Category: KPS-28c  

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今回は東京のY氏よりの依頼でKRELLのCDプレーヤーKPS-28cです。
CDを認識しないとの事で此方にきました。
この機種も新車の軽自動車が購入できる位の高級機で前面パネルのヘアライン仕上げがとても緻密で綺麗ですね。

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早速中を覗くとCDドライブはVRDS機構を使用しており読み取り精度の向上に貢献している様です。
部品の配置も良く整備し易い構造となっています。
構成材料も底板のみ鉄で他はアルミを使用しており流石はハイエンドと思わせる佇まいですね。

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CDを認識しないとの事だったのでアイパターンを確認すると電圧幅が0.63Vしかなくピックアップは寿命となっていました。
早速ピックアップを手配して交換です。

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左が外したピックアップで右が今回購入したピックアップです。
交換後のアイパターン電圧幅が1.0Vと低く買い当りが悪かったかなと思いピックアップをよく見るとレンズに傷が入っておりどう見ても中古のピックアップを買わされたようです。
購入先にはクレームをいれましたが対応して貰えるかどうか半々です。
SONY関係のピックアップはほぼ中国製なので信用できる購入先を見つけるのがほんと大変です。
この後別の購入先よりピックアップを入手してCDの認識不良は解決です。

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D/A変換基板はPCM1704の4パラ使いです。驚く事に電解コンデンサは音響タイプでないコンデンサを使用しています。
コスト面で音響タイプの選択が出来なかったのでしょうか。
古い機種ではEROのコンデンサをふんだんに使用していたのですが・・・。
今回はアナログ回路部にはオーディオ用のコンデンサを使用してオーバーホールを行います。

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アナログ出力基板はKRELLらしくディスクリートで回路を構成して音作りをしています。
時間に余裕があればディスクリートでの回路設計をしてみたいものです。
此方に使用している電解コンデンサも音響タイプではないので当然音響用のコンデンサに交換です。

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これ位の機種になると繊細さ・押し出し・スピード感・空間の広さ、出てくる音に不足はないですね。
といっても当方のシステムでは聞き分けられないレベルの音が出ているのでしょうね。

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あと音には関係ないですがリモコンの作りが今まで見た中では一番お金が掛かっている様にみえますね。全体がアルミの無垢材よりの削り出しでズッシリと重みが有ります。

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残念な事に返却後数日で音飛びが出るとの事で戻ってきました。
音飛びが出るCDを一緒に送って貰ったので早速アイパターンの確認です。
修理時に使用するCDでは1.2Vと問題ない波形が出てきましたが問題のCDは何と0.7Vと音飛びが出ても仕方が無い電圧幅になっています。
どうもCD自体の反射膜に問題が有りそうです。
ただ他のCDプレーヤーでは再生が出来るとの事なので、KPS-28c自体に何か問題があるかも知れないので調査開始です。

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スレッド機構の清掃状態・CDのリフト位置の確認・レーザー電流調整・スレッドモーターの動作・VRDS円盤の振れ等考え付く事は全て実施ししてみました。
何と又してもVRDS円盤関係の不良と思われ、結局VRDS円盤の載せ替えを行う事で音飛びが出ていたCDも問題なく再生出来る様になりました。
何はともあれ音飛びの対応が出来て良かったと一安心です。

このプレーヤー用に購入したピックアップで中古品を買わされた件についてはPaypalが購入代金を売り手側から取り立てを行ってくれるとの連絡がありました。以前は泣き寝入りした事も有り、今回の処置に感激です。


 2012_07_02




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D/Aコンバーターを含むCDプレーヤーのみの受付になります。
詳細は
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(オーバーホール・メンテナンス受付)
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29年度第一回受付は再開同日、2月26日深夜1時50分に閉じました。
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  山手サービス 高橋

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