プロフィール

山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村




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WADIA6の6台目です。今回は埼玉県のS氏よりの依頼で音飛びの修理で此方にきました。
某オーディオショップで1年位前に購入したそうです。
外観的には目立つ傷も無くきれいで状態が良さそうに見えます。
音飛び状況を確認すると確かに音飛びが確認されました。
また音飛びとは別によく聞いているとRCA出力の右chの音が小さく感じられます。
気になるので後で調査する事としました。
またこの事をS氏に確認するとバランス出力で使われていたそうなので確かにバランス出力では音量の違いが分かりにくかった物と思います。

しかしWADIA6のマーク部分のデザインはいいですね。
WADIAの存在感の大半はここのデザインですね。アンバランスのバランスと言うか・・。

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いつもの様に色々と内部のチェックを行ったところベルト伸び・リミットSW酸化・表示窓の剥がれ・半田クラックとお決まりの症状がありました。
ピックアップの状態は今までで一番アイパターンのレベルが小さく良くCDを再生していた物だと関心します。
きれいな外観とは違い内部はかなりホコリが多い状態でした。
白く綿状に見えるのがホコリです。

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気になっていた右chの調査です。波形を確認するとRCA出力の右とバランス出力の右HOTの出力が右COLDや左chに比べ出力波形が小さくなっている事がわかりました。
さらに調査をすると原因はD/A変換ICの不良である事がわかりました。
交換しないと修理できないのでD/A変換ICの販売をしらべました。
日本で販売している所は1個7000円で最低ロットが6個(何気に6個?4個又は8個ならわかりますが)でとても購入する気になれない金額です。
海外での販売をさがして見ましたが海外もほぼ最低数量が10個で金額も総額で4万円+送料等でおまけにひどい所は送料なしで中国の港での引き渡しとか最低数量が100個(ここでは1個1500円位でした)とか言う条件の所もありました。
適当な購入先が見つからずどうしようかと思っていると最初の頃に問い合わせた所から2個で送料・銀行チャージ・関税等含めて2万円との連絡がありました。
少々高いとは思いましたが問い合わせを行った中では一番良い条件と思いましたので支払いを行いました。
支払い後はメールしても無しのつぶてでこりゃ詐欺にあったかなと思っていたら代金を支払ってから11日目に品物が届きました。
海外通販はまだ慣れていないのでなんかこんな事でも一喜一憂してしまいます。
今回購入したD/A変換ICのメーカーロゴが小さくここでもまた大丈夫かな(偽物?)と心配しましたが全く問題のないものでした。
「あ~ほんとうに良かった」と一安心です。

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D/Aが届くまで日数が掛かるので音出しエージングを行っているともう一つ問題が発生です。
左chの高域での歪感です。
調査するとオペアンプ後にある高速バッファーが異常に反応して右chの1.5倍位の出力が出ています。
まだD/Aの不具合が治っていないのにこれにはさすがに気が滅入りました。
以前この高速バッファーを調べた時にこのICの販売先が見つからず入手が出来るかなと思っていましたが意外と入手もすぐでこちらは早く対応ができたので助かりました。
この写真を見れば何処をさわれば音質改善出来るといった事がわかると思いますが、自分で改造しようとするのはいいですがこの基板は多層(6層)基板なので部品の取り外しを失敗すれば基板がお釈迦になってしまいます。
30年来半田付け等をおこなって慣れている私でも多層基板の改造はかなり慎重になってしまいます。
壊れると修復がかなり難しいですので気をつけて下さい。

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なんやかんやで修理にかなりの日数を必要としましたがオーバーホールや音質改善も含めてほぼ修理が完了しました。
当初はWADIA6も6台目なので作業はスムーズに進むと思っていましたがなかなかそうは問屋は卸しません。
と、言った具合で今回WADIA6のD/Aアナログ基板の事をかなり勉強させて頂く事となりました。
今回の様なICでの不具合は恐いですね。
入手不能で最悪修理不能となる場合が有ります。
まだ世界的には在庫のあるICで良かったと思います。

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音は音質改善を行いましたので元々のWADIA6の中低音の押し出しの強さそのままに音域レンジの拡大特に高音域の伸びと音の分離と静けさが増してさらにいい音となったと思います。
(ただしこれはRCA出力に対しての改善なのでバランス出力は元のままです。)

S氏のオーディオ構成は
 ☆CDプレーヤー  WADIA6
 ☆プリアンプ   マークレビンソン26L
 ☆パワーアンプ  パスラボ アレフ
 ☆スピーカー   JBL4343
だ、そうです。
ジャズ等を良く聞くとの事ですがどのような音が出るのか聞いてみたい物ですね。

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 2011_04_29


TEAC VRDS-7

Category: VRDS-7  

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今回は三重県のI氏よりVRDS-7の修理です。
トレイが開かない状態で友人から譲って頂いたそうです。
動くものならこのプレーヤーを使いたいとの事でこちらにやって来ました。
外観は天板の窓を除きVRDS-10と全く同じですね。
前から見た場合表示窓の右下に印刷された機種名を見ないと判別がつかない程瓜二つです。

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早速調査の為に分解です。中はVRDS-10とはVRDSの機構が違っています。
グレードによるコスト低減の為でしょうか。
ターンテーブルが緑色なのは一時はやったピックアップの読み取り向上の為でしょうか?

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トレイが開かない原因その1は写真のベージュ色のギアの破損です。
左下の黒いギアは今回プーリー・ギアの2段の物のプーリー部分をハンドメイドでギアにした自作品です。

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原因のその2はトレイ開閉用の大きな特殊ギアの破損です。
ギアの上にある突起が割れて無くなっていたので真鍮板で元の形の様に修理です。
大きなギアの左下のプーリーが上の写真にある自作したギアの原型です。
最初は1つプーリーを飛ばして動作させようとしましたがトルクが足らず動かなかったのでこの案は没です。

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原因その3は先ほどのギアの突起と関係しているトレイ裏の突起の割れです。
たぶんトレイが開かないのを無理に引き出してこの突起とギアの突起の両方を壊した物と思います。

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どうにかトレイが動く様になったのでピックアップの状態を確認の為にCDを載せてみましたがスレッド動作をしません。
ここもベージュ色のギアが破損していました。
ベージュ色のギアは破損し易い材質なんですね。
ここのギアも持ち合わせのピックアップASSYのギアを組み合わせて作成しスレッド動作も良くなりましたが、CD再生にて音飛びが出ます。
アイパターン波形を確認した所どうもピックアップ寿命が尽きているようです。
使われているピックアップは国内にて販売が無かったので海外より取り寄せです。
この後ピックアップの交換で音飛びも無くなりここで修理完了ですが全てが良くなったわけではありません。
自作したギアは精度が悪くモーターの力の伝達ロスが生じトレイ開動作に問題が残りました。
しかしこれ以上の事は出来そうにないのでI氏に連絡してここで修理作業は終了です。
好きでギア修理をしているんではないんですよ。
メーカーはギアの販売はしてくれないしただここで修理を諦めたらこのVRDS-7はただの箱になってしまうので何かもったいなくて修理をしましたが、本当はしたくない作業なんですよね。

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音は普通にいい音がでてきます。中低音がしっかりとでて聞きやすい音です。
VRDS-10との違いはなさそうですね。


 2011_04_21


MICRO CD-M100

Category: CD-M100  

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今回は山梨県のS氏よりの依頼でマイクロのCD-M100の修理です。
左チャンネルに音割れが出るのと
再生中に再生しているトラックの頭に戻る2つの不具合です。
トラックが頭に戻る不具合については2日間動作確認を行いましたが不具合が再現せず
とり合えず音割れの原因調査を進める事としました。

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CD-M2の時もそうでしたが、マイクロのこのタイプのプレーヤーは底板から外して行かないと天板がとれません。
CD-M100の足には大きなダンパーが挿入されたそうでかなり大きくなっています。

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内部はCD-M2とほぼ同じですね。
手前の銅メッキシールドの上にリレーが追加されているのが唯一の違いでしょうか。

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例にもれずこのプレーヤーもほぼ全基板に半田クラックが見られました。

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CDM-1のCDドライブシャフトです。シャフトの上にあるEクリップを外せばシャフトが外れます。
焼結合金の軸受けですが20年以上使っているので少し注油しておきます。

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音割れについてはICの劣化に対する回路設計上の余裕を見ていなかった事が原因の様に見える回路が有ったので回路変更を施し問題解決となりました。
いかにも簡単そうに書いていますが、実際には不具合調査・変更にまる一日半を費やしています。
原因がわかった時の達成感があればこその修理ですね。

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今回はS氏の依頼によりオペアンプをOPA627BPに交換していますので元々の柔らかい中低音の押しに繊細さとなめらかさが加わりかなり聴き易い音になっていると思います。
ピックアップの状態確認の為にアイパターン波形とレーザー電流を測定しましたが20年以上経ったとは思えない位状態のいい波形が見られました。
さすがはCDM-1です、造りの良いものは寿命も長くていいですね。


 2011_04_10



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この度は以前ロクサンROK-DP1の修理を行った岡山県のH氏よりイギリスのミュージカル・フィディリティ社のA1というアンプの修理依頼がきました。
春・夏になると左チャンネルが不調になるそうです。
これアンプなのという位少いアンプです。
仕様を調べると20W+20WのA級動作のアンプの様です。

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突然コントロール基板状態になりましたが、途中の写真を撮り忘れました。
不具合より半田クラックかコンデンサの容量抜けが発生していると思われましたので基板のチェックを行います。

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ブロックコンデンサの頭部がみごとに膨らんでいます。
半田付けに致命所になる様なクラックはありませんでしたが、プリ段のカップリングコンデンサに容量抜けが在りましたので不具合の9割方はコレだと思います。

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セレクトSWの接点部分も黒く酸化しています。
これも不具合要因の一つですね。

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フォノイコライザーとプリ段にはオペアンプTL084が各1個ずつ使われて信号増幅をおこなっています。
さすがにこのオペアンプでは時代遅れなので現在のオペアンプの適当なものをチョイスしようと思います。

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電解コンデンサの交換とオペアンプの交換と半田増しを行い作業は終了です。
ばらばらにしてあった部品を元の場所に組み付けます。
メンテナンスしやすいとは言えませんが構造や回路はシンプルでいいですね。

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元の印象は柔らかくて歯切れの良い音がしますが音の分離が出来ていない所が残念かなと言った状態でした。
修理後は音域がグッと広がり音もかなり繊細な所まで表現が出来る様になりました。
我が家で使っているLUXMAN L-580と聞き比べても全然遜色がありません。
違いは柔らかいL-580ガツーンとくるA1と言った所ですね。


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 2011_04_06




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OH前提の上での不具合対応と成ります。
D/Aコンバーターを含むCDプレーヤーのみの受付になります。
詳細は
(お問合せ・ご依頼の前に)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
(オーバーホール・メンテナンス受付)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-192.html
29年度第一回受付は再開同日、2月26日深夜1時50分に閉じました。
ご依頼については、次回、受け付けをお待ちください。
問合せについては、
下記メールをコピーペーストして送信ください。
meerschaum@wonder.ocn.ne.jp
  山手サービス 高橋

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