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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村




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この度は以前修理できていた東京のI氏のWADIA6の音質改善です。
WADIA6の内部を一度でも見た人であれば、この写真をみてアレ!?と思われたと思います。
一番の大きいポイントはWADIA860と同じVRDS機構への変更です。
やはりVRDS機構はこうでなくっちゃいけませんね。
見た目のマッチングも最高です。

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WADIA6の元のVRDS機構はプラスチック円盤・鉄板ブリッジ・ブラシモーターの構成です。
ブラシモーターと型で抜いただけのプラスチック円盤ではせっかくのVRDS機構でもピックアップの読み込み精度は低く成っていたと思います。

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ブラシレスモーターへの変更に伴いモータードライバー基盤を追加でプレーヤー内部の空きスペースへ取り付けました。

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「シュイーン」と言うブラシレスモーターの回転する音が気持ちいいですね。
アルミ円盤の回転する高さ位置をみていてもブレが無く加工・組付け精度の良さがわかります。VRDS変更の効果はかなりの物だと思います。読み取りの情報量が増えたと思われ、今まで聞こえなかった音が聞こえて来る様になりました。
また音の分離もかなり良くなった様で演奏されている楽器の音の聞き分けが以前よりはっきりして分かりやすく成っています。

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音質改善はこの他に電源強化と出力用オペアンプの変更を行いました。
電源強化はOSコンデンサのてんこ盛りです。
ネット上でOSコンデンサの効果は耳にしていましたが、実際に行ったのは初めてです。
音の切れ・分離・湧き上がる低音と評判どうりいい結果を出してくれました。
ただ価格の高いのが難点ですね。
出力用のオペアンプも当時としてはいい物を使っている様ですが流石に20年前のものなので最近の評判良いといわれる物を数種比べて現在のWADIA6改に合うオペアンプを選択です。
WADIA6をここまで改造した物はまず他に類を見ないと思います。
I氏のWADIA6への熱意と思い入れは並々ならぬ物がありますね。
この改造で WADIA6改 も現在のハイエンド機と比べても遜色のないレベルに成った事(それ以上かも)と思います。

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I氏がこのWADIA6を修理しようと思ったきっかけは持っている何台かのCDプレーヤーでこのWADIA6だけがCD再生で音飛びがでてしまう事でした。
わたしも何台かWADIA6を修理して感じていたのは他のCDプレーヤーよりCDの傷に対しての音飛びが顕著に出てしまう事です。
この音飛びは「WADIA6が原音再生を忠実にする為に誤り訂正機能を最小限に抑えている結果」と言う様にいい風に考えていましたが、ここに来て違うと言える現象がでてきました。
元のWADIA6のブラシモーター・プラ円盤VRDS機構で再生すると音飛びのはっきり出てくるI氏のCDを今回改造したブラシレスモーター・アルミ円盤VRDS機構で再生すると音飛びが確認できません。
明らかにCD読み取りデータに対して違いのある事がわかりました。
つまりこのCDの傷は誤り訂正の範囲内であると言う事です。
制御設計をしていた一技術者として愕然とする物があります。
VRDS機構はCDの読み取り精度を向上する為の物と思っていたのですが・・・


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 2011_02_21



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再びロクサン社のトランスポートのROK-DP1です。
岡山県のH氏より音飛びがするのとトレイカバーが開かないとの事で此方にきました。
写真は修理後の物なのでトレイカバーが開いています。
H氏はワンオーナーでこのトランスポートの音が捨てがたくて修理を代理店に依頼しましたがサポート期限が切れているとの事で修理が出来ずにいたそうです。
当時40万円からしたプレーヤーがサポート期限が切れているだけの理由で修理して貰えないのはどうかと思いますね。

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トレイカバーが開かないので早速分解です。

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表示器への3本のフラットケーブルの内1本が黒ずんでボロボロになっていました。
電流の多い所ではないのでおかしいですね。

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コントロール基板の裏に水が流れた痕がみられます。
底板にも水が流れた痕があったのでH氏に確認したところ昔横殴りの大雨で窓から浸水してプレーヤーに雨がかかったそうです。
先の配線も浸水で錆びた物と思われます。基板のパターンやICが壊れていなくて幸いでした。

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分解して行くと問題のトレイカバーの開かない原因がありました。
トレイカバーを開けるサーボモーターのアームが割れていました。
力が一番掛かる所なのでしかたがないですね。
修理は銅板のリングとエポキシで行いました。エコ?けち?・・・

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CDドライブ部分のフローティングダンパーのゴムが劣化して機能を果たしていませんでした。
これも新品に交換です。

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スレッド方向の前後のリミットSWは見事に酸化して黒ずんでいました。

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色々と問題が多岐に渡りありましたがほぼ修理も完了してこの後半田増しや電解コンデンサの交換を行いました。
動作確認も問題がなくこの後エージングにはいりました。

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音出しは我が家のOdeon lite 24bit DACを介してで行いました。
情報量の多さとスピード感がありいい音を出してくれます。
20年たってもいい物はやはり良いですね。
これで暫くはいい音を聴かせてくれると思います。

エージングは無事終わりましたが、一晩おいて再生確認するとトラック1の最初のみ音飛びが発生します、この後再生を続けるとリピートでは問題なくトラック1も再生します。
3日続けて同じ確認をしましたがやはり最初の1トラックの最初だけで音飛びがでます。
この間フォーカスやトラッキングのボリューム調整やスレッドのガイドレールの清掃や給脂を行いましたが音飛びは解消されず、音飛び症状はこの後悪化してゆきました。
アイパターン波形の振幅がSONY等の±1.2V以上有ったのでピックアップはまだ使用出来るとおもいましたが、やはりピックアップの寿命(フォーカスやトラッキング関係)のようです。

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左が外したピックアップで右が新品のピックアップです。
配線の太さが倍位あり固くてスレッド動作に支障をきたすので古いピックアップの配線と交換しました。
ピックアップ部分の半田付けは出来ればしたくないですね。
この後無事ピックアップの交換も終わりやっとROK-DP1も修理完了です。


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 2011_02_16


BARCO EMT981

Category: EMT981  

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BARCOのEMT981です。
有名なCDプレーヤーなので説明する必要はないですが、ピックアップにフィリップスのCDM-1 MkⅡを使った業務用のプレーヤーですね。
東京のIK氏はこのプレーヤーを最近手にいれたそうですが、本体左側からトランスのうなる様な異音がするのと電源投入時にトレイがガチャガチャと誤動作を起こすとの不具合からこちらへ修理の為に送ってきました。
ドイツのプレーヤーは初めてですが見るからに作りが丁寧でいいですね。

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天板を取ると異音がしていると言っていた所は電源基板の部分でした。
内部もパーツが整然と配置され整備性も良さそうです。

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電源基板をよく確認すると以前の修理跡と言うか修理し損なった状況でした。
制御電源の5Vを作っているブリッジダイオードを外そうとしたみたいですが、外れず基板のパターンとダイオード本体にダメージを与えていました。
断線したパターンは配線を追加してとり合えず元の状態に戻したと言ったところでしょうか。
ほかにも3端子レギュレーター部分もパターンの断線、レギュレーター自体も定格出力電圧を満足していない状態でした。
電源基板の劣化した部品交換と断線修理を行い動作確認を行うと、問題になっていた動作や異音はなくなりました。
今回の不具合はほぼこれで修理出来たようです。

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続いてCDドライブ部分を確認していると以前の修理でトレイベルトの切れた所を瞬間接着剤で直した様ですが、接着部分が再度切れかかっていました。

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表示操作基板のところのボリュームのノブに接着剤が塗布されていて外すのに一苦労しました。
なぜ接着剤を塗布したのかは分かりません。
接着剤なしでもボリューム調整するのにシャフトがすべる状態ではありませんでした。

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操作パネルの押しボタンの内側です。接点になっている円盤が黒く酸化しています。
左は清掃後で右は清掃前です。

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前面パネルの加工です。丁寧に加工されているのがわかりますね、さすがはドイツ製です。
ちなみに上の溝の幅は1mm位です。

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音は中低音の厚みと張りが有っていい音を出してくれます。
普通に聴くには充分な音と思います。
残念なのは高音域の伸びや繊細さが足りない所と全体にざわつき感がある所です。
発売が古いので仕方がないのでしょうね。
出力のオペアンプやカップリングコンデンサを変更調整する事で潜在能力を引き出してみたいプレーヤーですね。


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 2011_02_14



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今回は以前紹介した石川県のK氏より年末の落雷のあとSD-1がCDを認識しなくなったとの事で再度SD-1が戻ってきました。
調査をしたところ、ピックアップの裏の基板で不具合が出ており修理が出来ない状態となってしまいました。
SONOGRSPHE SD-1は当時のハイエンド機を凌ぐ音を出すCDプレーヤーなので何とか復活させる為にmarantsz CD650本体とSONOGRAPHE SD-1の出力基板をドッキングさせてSD-1の音を復活させるプロジェクトが始まりました。

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SD-1は基本的にはフィリップスのCDM-2とフィリップスのコントロール基板を使い、出力回路をソノグラフで作成して自社の音を作っていました。
右側のベージュ色の基板がSD-1に付いていた出力基板で、RCA出力はFETを使ったディスクリート回路です。
ハイエンド機を凌ぐ音はここで作られています。

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右のコントロール基板から電源・D/A変換後のアナログ信号・ミュート信号をもらって左の出力基板のFET回路に繋いでいます。
簡単に出力基板を載せた様に見えますが、紆余曲折がありなかなかすんなりと作業が出来たわけでは有りません。
写真では見えませんが基板上の不要な回路を使わない様に部品を浮かしたり外したり部品の値を変更したりしています。

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音は以前の修理音質改善の後K氏より「音の余韻や艶が出てきて臨場感がアップし特に高域は繊細な音まで表現されているが、中低域の厚みが減った感じがする」との事だったので、今回は中低域を持ち上げる様に改良したのでK氏にも満足して頂ける中低域になったと思います。
現在エージング中ですが丁度修理できているEMT981に比べても遜色のない音がでてきます。
高音域の繊細さと伸びはこちらが完全に上です。


 2011_02_14




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