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Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

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LUXMAN LX-360

Category: アンプ  

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LUXMANの管球式プリメインアンプのLX-360です。
このアンプは見た目通りかなりの重さがあり移動するのがいやになります。
一見トランジスタアンプの様な外観で管球アンプらしくありません。
以前中古で購入して我が家のメインアンプとして使用していましたが、プロテクト状態が解除しなくなり使用できなくなりましたのでこの度オーバーホールを兼ねて修理をする事にしました。

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トップカバーを外すと後ろ側に出力トランス・電源トランス、左右にパワーアンプ基板、中央にイコライザー基板、写真では見えませんが手前にコントロール基板が配置されています。
プロテクトが解除出来ない原因を調べて行くと電源トランスの1個が出力していませんでした。
トランスを外してコイルの抵抗を確認すると入力側が断線していました。
LUXMANのサービスにトランス交換を問い合わせたところ不具合のトランスは既に在庫が無く修理不可との事でした。
このままこのアンプをお蔵入りにしたくなかったのでコイルの線径と回路図よりトランス容量を判断しワンオフで㈱フェニックさんでトランスを製作して頂きました。

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トランスはアンプの後ろ側上下2段でトランスを配置しており、不具合のトランスは下側にあり結局アンプを全バラにしないとトランスを外す事ができませんでした。
トランス製作依頼時にばらしたトランスの出力側のコイルの巻き方を伝えた所「Rコアトランスは左右対称にコイルをまいてバランスを取るので言われたコイルの巻き方では性能が悪くなります」と指摘されてしまいました。
当時の設計者はRコアトランスの事をよく知らなかったのでしょうか?

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写真は裏ブタをはずして写したもので、中央に見えるのは電源基板です。
出来上がったトランスを組み込み、全基板のハンダ増し、電解コンデンサの交換、セレクトSWの分解清掃、出力リレーの分解清掃を行いオーバーホールは完了しました。
このアンプのハンダは今までで見たアンプのなかで一番クラックが多く見られ、ものの見事に全基板どれをとってもクラックの入ってなかったものは在りませんでした。
使用時にかなり熱く(天板は手でじっと触れない位)なるのでこの熱によりクラックが発生したものと思われます。
ただハンダの材質自体のあまり良くない物を使っているように見えます。
良いハンダは艶があり見た目が綺麗ですがこのアンプのハンダは色がくすんでいます。

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音色はどちらかと言うとトランジスタアンプに近い感じがします。
手持ちのL-580にほわっとした所と芯が多少加わった感じですが真空管アンプとしては全体に音が薄く感じます。
この度もう少し管球アンプらしくしようと出力段のカップリングコンデンサをフィルムコンデンサよりオイルコンデンサに交換してみました。
効果はシンバルやベース等の余韻が綺麗に伸び且つ音が繊細になりました。
また全体に音も厚くなり交換の成果は充分にありました。
このアンプをお持ちの方で現在の音に不満をお持ちの方にはお勧めです。


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サンスイの607シリーズ15周年記念モデルでMOS-FETが採用された限定品のAU-α607 Premiumです。
見た目より重さが有り注意して持たないといけませんね。
このアンプは片側の出力が出ないので1度修理したが半年もしない内に再度同じ症状が発生してしまい先に修理した店の技術に不信を抱き此方に修理依頼をして来たものです。
修理と同時にオーバーホールの依頼も受けました。
カバーを外すとシンメトリーに配置された内部が見えます。
音質に影響の有る部分のコンデンサにはELNAのシルミックその他の部分も音響用のコンデンサを使い全般に高価な部品が使われています。

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以前修理をしたと思われるパワーアンプ基板を外して見ると何箇所か再ハンダをしているのがみられましたが、部品交換はしていないようです。
さらに基板を確認するとパワトラ(FET)前段のトランジスタにハンダクラックが見つかりましたので再ハンダをしました。
ここで音だししてみると不具合無く音がでましたのでこの後全基板の再ハンダ・ボリュームの分解清掃・セレクトSWの分解清掃・出力リレーの分解清掃を行い3日間のエージングを始めました。
このアンプは基板同士の影響を防ぐ為か各基板が筐体に囲まれており整備性は良く無く上記オーバーホールに丸々4日間の時間を要しました。
出力にMOS FETを使っているのでアキュフューズのE303辺りのスピードと押しの有る音を想像していましたがメーカーが違うと違うもんですね。
ボーカル等の中音あたりはいい味を出しているのでボーカル中心で聞くにはいいですね。
ただ高音の伸びが無くハイファイ的な音楽を聴く人には物足りなさを感じると思います。

blog_import_53b8dfc10a978.jpg
以上まあまあ順調に修理が運んで行きましたが、エージング3日目になってなんと片側の出力が小さくなっている事に気がつきました。
この後プロテクションが掛かる様になってしまい再度修理する事になりました。
原因はパワーアンプ基板のコールド側トランジスタ2SA1145の不具合によるものでした。
多分再ハンダの熱により弱っていたトランジスタにとどめを刺した様です。
なにはともあれ返却前に不具合が出て助かりました。


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