REVOX B226
スチューダ・ルボックス社が作った民生用のCDプレーヤーですがルックスは業務用そのものですね。
左側にあるスイッチで演奏の順序や演奏時間の設定等かなり多機能な事が出来るようです。
このプレーヤーはCD認識しないので修理にきました。
ピックアップのメカ部分を見てみるとCDドライブモーターの動きに渋さが有りましたのでベアリング・シャフトのグリスアップCDの高さ調整を行い一応CDの認識をするように成りました。
音だしをするとCDM-1の音といいましょうか適度に厚いアナログ的な艶っぽい音が広がり気持ちがいいですね。
この後突然電源が落ちる不具合が何度か発生したので全ての電解コンデンサの交換を行い5日のエージングで動作に問題が出なかったので修理完了となりました。
1枚目の写真のプレーヤーの上の付箋は電源が突然落ちた事を忘れない様にメモ書きした時の物です。
使っているときに電源が落ちたとの事で再度此方にきました。
電源が落ちた時の状況を詳しく聞いてみた所どうも動作コントロール用のCPUがリセットしている様なので回路を確認したところ、POWER SWはバスバッファ(HC244)でデータバスと繋がっており、このCPUのデータバスにプルアップ抵抗が無い事がわかりました。
症状から原因はPOWER SWの入力が一瞬切れて今回の症状を起こしていると思われるので、データバスにプルアップ抵抗を追加してデータの安定させて様子を見る事としました。
MICRO CD-M2
今は無き老舗のプレーヤーメーカーが作ったCDプレーヤー1号機
兎に角重い・・・でも見た目がかなり作りが良く日本人の感性に合う外観をしていると思います。
特にローズパネルにはめ込まれたMICROのゴールドプレートの電源SW綺麗ですね。
内部もプレーヤー部とシールドカバーに保護された各基盤部とに分かれ内部の作りも好感がもてます。
このプレーヤーは音飛びが発生するのと、時間が経つとCDを認識しない不具合できました。
確認したところ5~10分位すると確かにCDを認識出来なくなるようです。
音飛びに関してはスイングアーム部分の整備を行い、レーザー出力電流を確認してほぼ修理完了と成りましたが、CDを認識しない原因が判らず、しばし放置の状態です。
とり合えず音はとても23年前に作られたとは思えない位いいですね。
ボーカルを聞くと色気が出てとても聞きやすい音です。
けっして現在の高級機に負けているとは感じません。
CDを認識しなく成った時にデコーダーICのSAA7210の5V電源が1.5Vに成っている事がわかりました。
原因は5V電源用3端子レギュレーターへの配線コネクタの接触不良によるものでした。
YAMAHA CDX-10000
愛媛のK氏より修理オーバーホール依頼のCDX-1000です。
YAMAHAのフラグシップで出ただけあって作り込みがとても良いですね。
トップカバーを開ければ中にプレーヤー部とD/A変換・アナログ部と左右に分かれた中蓋があらわれる。
ちょっと見には手提げ金庫が2個入っている様にみえる。
この中蓋を開ければやっと中身が見えるといった 具合です。
見えない所で、操作キー周りのプレートはキーSWを固定する部分のネコ足をフライスで削り込んで作っておりこれだけでもYAMAHAの意地がうかがえます。
内部は部品が整然と配置され整備しやすい配置となっています。
このプレーヤーはトレイが開かない不具合の修理できました。
原因はトレイのローディング用ベルト2本が溶けて切れていました。
ベルト2本を交換してあっさり修理終了となりました。
引き続き内部の電解コンデンサの交換、アナログ出力部のフィルムコンデンサ・抵抗を雑音の少ない物に交換、オペアンプを交換出来る様にソケットの取り付け・全ての半田部分の再半田を行いました。
肝心な音はレンジが広く下から上までクリアでピアノの音なんかは聞き惚れてしまいます。
流石は楽器を作っているメーカーだなーと感心してしまいました。
しばらく聞いていると音が妙なので確認してみると、なんと右chの出力が出なくなっていました。
信号を出力のRCAコネクタより追いかけてみるとD/A変換PCM56Pの不良が見つかりました。
手持ちのPCM56Pと交換して修理完了となりました。
-4年が経ちトレイの開閉がかなり困難になったので再度入院です。 -
確認すると予想通りトレイのガイドローラーの加水分解によりトレイに溶けたゴムが引っ付いていました。
全てのローラーをジュラコン製に交換しスムーズなトレイ開閉を確認して修理は完了です。
- 関連記事
-
- YAMAHA CDX-10000 (2010/05/25)
- YAMAHA CDX-10000 5台目 (2015/01/11)
- YAMAHA CDX-10000 7台目 (2015/02/03)
- YAMAHA CDX-10000 8台目 (2015/04/03)
- YAMAHA CDX-10000 9台目 (2015/05/25)
- YAMAHA CDX-10000 10台目 (2015/08/26)
- YAMAHA CDX-10000 2台目 (2016/03/13)
- YAMAHA CDX-10000 11台目 (2016/03/22)
- YAMAHA CDX-10000 12台目 (2016/07/29)
- YAMAHA CDX-10000 13台目 (2017/07/17)
- YAMAHA CDX-10000 14台目 (2017/12/26)
- YAMAHA CDX-10000 4台目 (2018/03/04)
- YAMAHA CDX-10000 6台目 (2018/03/28)
- YAMAHA CDX-10000 3台目 (2019/02/10)
- YAMAHA CDX-10000 15台目 (2019/05/14)
ACCUPHASE E-303
音への影響を除く為にコンデンサの使用を極力なくしたと言われる通り中にはほとんどコンデンサが無い機種です。
但しこの次のE-303Xにはかなりコンデンサを使っているのですが・・・・方針変更でしょうか。
内部は整備性の良い作りになっており出力基盤は天板を取ればすぐに取り出せる位置にあります。
このアンプは音が出ない不具合できました。
調べてみると左chの出力トランジスタが壊れて出力がショート状態となっていました。
さらにトランジスタの壊れた原因を調べて行くと2段前のトランジスタの不良が見つかりました。
ここで壊れているトランジスタを交換して修理完了としたかったのですが、誤って大丈夫な右chの出力トランジスタを壊してしまいました。
これで修理で頂く金額が飛んでしまいかなり凹みました。
肝心な音はかなりゴリゴリとした押しの強い音が出てきます。
気に入った人にはたまらないのでしょうね。
次の機種のE-303Xはかなりゴリゴリ感が消えてしまいここでも方針変更でしょうか。
- 関連記事
-
- ACCUPHASE E-303 (2010/05/12)
- LUXMAN M-4000・C-5000A (2010/08/23)
- SANSUI AU-α607 MOS Premium (2010/10/14)
- LUXMAN LX-360 (2010/10/14)
- SANSUI AU-α907DR (2010/12/10)
- KRELL KSA100MK2 (2010/12/24)
- LUXMAN L-580 (2011/01/08)
- MUSICAL FIDELITY A1 (2011/04/06)
- VAC 60M (2011/05/03)
- SONOGRAPHE SC22 (2011/05/16)
- harman kardon hk870 (2011/05/22)
- SONOGRAPH SC-1 (2011/06/29)
- YAMAHA CA-1000・CT-800 (2011/07/06)
- harman kardon hk870 2台目 (2011/07/23)
- YAMAHA CA-1000 2台目 (2011/08/10)