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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

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今回は神奈川のT氏よりの依頼でBARCOのEMT981です。
今年の4月の受付時頃に問い合わせで再生が出来なくなる事があるとの連絡が有りましたが、不具合が確実に出ない状況では不具合検証に時間を取られてしまう可能性が高かったので確実に不具合が出る様に成ってからの受付とさせて頂いていた所、やっと頻繁に不具合が出る様になったので修理オーバーホールを実施です。

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早速中をみるとこれでもかと言った改造が各所に施されています。
T氏に改造内容を尋ねた所、改造はT氏に拠る物ではなく購入時には既にこの状態になっていたそうです。
これを見た時にはこれは迂闊に触ると動かなくなる可能性が高いと思わされました。さわらぬ神に祟りなしですね。
取りあえずトレイベルトがなかったので汎用ベルトを付けましたがまともに動作しない状況です。

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ピックアップはアイパターンの電圧幅も問題なく良好な状態です。
電源トランスが外付けと成っており内部で必要な電源DCは全て改造されています。
各電圧を順次調べると基本の制御電圧の+5Vが+4.7V位しかなくこの電圧が4.6V辺りになるとCDの再生に問題が発生してしまいます。
どうも改造された電源に問題がありそうで此処を直さない限りどうにもならないと思われます。

ただ変更されている箇所が多いのと素人配線で半田の状態も良くないので触っているうちに動かなくなる可能性が非常に高く、現状のままでの修理は出来ない事を伝え一旦は修理をお断りをしました。

修理をお断りした後で、T氏が電源を修理出来る処をさがして元に戻したらオーバーホールをお願いできるかとの連絡です。
素人に近いやっつけ仕事の物を修理して貰える処が有るだろうかと考えると、まずどこも引き受けてくれないだろうと思われるし、乗り掛かった舟なので電源を元の状態に近付ける事を条件にして此方で対応させて頂く事にしました。

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AC電源のインレット部分が煤けていたので分解すると何かがショートした痕が見つかりました。
原因は判りませんがどうも電源トランスをショートさせてトランスを外付けにしたようです。どちらにしても煤が残った状態は電気的には問題があるので清掃です。

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変更されていた電源周りを全て取り払い後付のトランスにて出来る範囲元の状態に近づけました。
電源周りはトランスの容量と電圧の違いが大きく元の電源回路では回路で必要な電圧が作れず新たに3端子レギュレーターを追加する等して対応しています。
元の整流のダイオードは全て無くなっていたので新たに音響用の物をチョイスです。

031_20141204215159d66.jpg CDドライブユニットのサスペンション部のダンパー目的のスポンジが劣化でなくなっています。音質に影響の有る処なので新たにスポンジの入れ直しです。

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押釦スイッチの接点は見事に硫化して黒ずんでいます。分解できる構造としているのは良い事ですね。

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スピーカーはバッファーアンプやスピーカーが無いので復活は出来ませんがヘッドフォンは使用できそうなので無くなっていた配線の造り直しにて復活です。


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修理・オーバーホール・音質改善と作業も終わりあとは音出しエージングを残すだけと成りました。
残念な事にエージング半日で再生が止まる不具合発生です。
今回気になっていた+5V電源の修理後の電圧がブリッジ整流後が8Vぎりぎりなので3端子レギュレーター後で+4.85Vとなんとかなる範囲の電圧でした。
商用電源がAC100V有れば問題無く動作するはずでしたが電源事情の良い当方の地域でもやはり100Vを下回る事が発生してしま不具合の発生です。
このEMT981は神奈川での使用なので当然使用条件が此方以上に悪いと想像されますので、T氏に依頼してステップアップトランスを準備して貰いました。
後付けのトランスの2次電圧があと2V位高ければ問題が無かったと思われますが仕方がないですね。

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色々と有りましたが、オーバーホール・音質改善によりEMT981が本来持っている性能を引き出せた様でなかなか良い音を聴かせてくれる様になりました。
古いCDプレーヤーなので電源周りの性能を上げて音を良くしようと思っての改造と思われますが、やはり電解コンデンサや半田増し等のオーバーホールを先に実施しその音をきいてから改造をするべきだと思います。
古いCDプレーヤーでもちゃんとオーバーホールをするとそこそこの音に成りますし当時のフラグシップ辺りであれば現行の機種より聴きごたえのある音が出る事間違いなしです。
とにかく基本を大切にして欲しいと思います。




 2014_12_05


BARCO EMT981

Category: EMT981  

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BARCOのEMT981です。
有名なCDプレーヤーなので説明する必要はないですが、ピックアップにフィリップスのCDM-1 MkⅡを使った業務用のプレーヤーですね。
東京のIK氏はこのプレーヤーを最近手にいれたそうですが、本体左側からトランスのうなる様な異音がするのと電源投入時にトレイがガチャガチャと誤動作を起こすとの不具合からこちらへ修理の為に送ってきました。
ドイツのプレーヤーは初めてですが見るからに作りが丁寧でいいですね。

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天板を取ると異音がしていると言っていた所は電源基板の部分でした。
内部もパーツが整然と配置され整備性も良さそうです。

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電源基板をよく確認すると以前の修理跡と言うか修理し損なった状況でした。
制御電源の5Vを作っているブリッジダイオードを外そうとしたみたいですが、外れず基板のパターンとダイオード本体にダメージを与えていました。
断線したパターンは配線を追加してとり合えず元の状態に戻したと言ったところでしょうか。
ほかにも3端子レギュレーター部分もパターンの断線、レギュレーター自体も定格出力電圧を満足していない状態でした。
電源基板の劣化した部品交換と断線修理を行い動作確認を行うと、問題になっていた動作や異音はなくなりました。
今回の不具合はほぼこれで修理出来たようです。

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続いてCDドライブ部分を確認していると以前の修理でトレイベルトの切れた所を瞬間接着剤で直した様ですが、接着部分が再度切れかかっていました。

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表示操作基板のところのボリュームのノブに接着剤が塗布されていて外すのに一苦労しました。
なぜ接着剤を塗布したのかは分かりません。
接着剤なしでもボリューム調整するのにシャフトがすべる状態ではありませんでした。

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操作パネルの押しボタンの内側です。接点になっている円盤が黒く酸化しています。
左は清掃後で右は清掃前です。

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前面パネルの加工です。丁寧に加工されているのがわかりますね、さすがはドイツ製です。
ちなみに上の溝の幅は1mm位です。

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音は中低音の厚みと張りが有っていい音を出してくれます。
普通に聴くには充分な音と思います。
残念なのは高音域の伸びや繊細さが足りない所と全体にざわつき感がある所です。
発売が古いので仕方がないのでしょうね。
出力のオペアンプやカップリングコンデンサを変更調整する事で潜在能力を引き出してみたいプレーヤーですね。


 2011_02_14




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29年度第一回受付は再開同日、2月26日深夜1時50分に閉じました。
ご依頼については、次回、受け付けをお待ちください。
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  山手サービス 高橋

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