PROCEED cdd

今回は当方の所有でよくアンプやD/Aコンバーターのテストで使用しているプロシード社トランスポートのcddです。
最近音飛びが出るようになったので整備です。
テストで使い始めて3年位かなり酷使したのでそろそろピックアップの交換が必要ではないかと思われます。
内部はいたってシンプルな作りで整備性も良くテストに使用するにはもってこいの機種です。
コントロール基板の電解コンデンサは以前に交換済みなので当分交換の必要はありません。
ピックアップはフィリップスのCDM-IND(インダストリアル)が付いておりこれ自体の販売先は見つかりませんがピックアップの投受光部のみであれば購入できそうです。
インダストリアルらしくフレームはアルミ鋳物と堅牢な作りです。
トレイ開閉ベルトもタイミングベルトにテフロン製?のベルト(オレンジ色)と耐久性の高い物を使用しておりトレイのガイドの太さはトレイ開閉だけとしてはオーバースペックのサイズと各部が丈夫に作られています。
アイパターンの測定できるところを探しているとピックアップの裏にある基板のコンデンサに異常が見つかりました。
6個ある電解コンデンサの内2個に防爆弁部の膨らみがみられました。テストに使用する前にチェックした時はなんとも無かったはずですが、やはり使用条件が厳しかったのでどうもギブアップしたようですね。一応ニチコンの105℃タイプの物が付いていました。
電解コンデンサ交換後アイパターンの測定では意外とまだ0.93V位電圧幅があったのでピックアップとしてはまだ使用出来そうですので、ピックアップの交換は次回に持ち越しです。
フィリプスのピックアップはCDM-1・2等も同じでなかなか丈夫に作られていますね。
後ろ姿もシンプルです。けっこう音も良く拾ってくれており鑑賞用で使っているZIA NEW FUSIONのトランスポートをはるかに上回った情報量です。
2012/06/09掲載
前回ピックアップ交換を先延ばしにしましたがとうとう音飛びが顕著になってしまいました。
左が新品のピックアップで右が外したピックアップです。
アイパターンを測定してみると電圧幅が1.44Vも有ります。フィリップスのピックアップの音の良さは此処にあるのかもしれませんね。
ピックアップ交換後は出てくる音が繊細に成った様な感じです。
これでCDM-INDやPROの音飛び修理が可能となりました。
2015/01/31掲載
デジタル出力回路にSTリンクの回路が有ったのでSTリンクの光ファイバーLEDを取り寄せてSTリンクを使用出来る様にしました。
これでccdもSTリンク入力のD/Aコンバーターと接続出来る様になりました。
プチグレードアップの後ろ姿です。