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山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

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 RIMG2456.jpg
今回も大阪のM氏からの依頼でWADIA9のオーバーホール・音質改善です。
当初はWADIA7のオーバーホールだけでしたが、WADIA9をお持ちならば是非音質改善をした物を聴いて頂ければとお勧めした事で来ています。

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電源側の配線のブッシングが切れていたので交換です。以前のWADIA9の修理時に複数購入していた物が有ったので役に立ちました。

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電源側の基板のブリッジの放熱グリスが乾いています。グリスが乾くと最悪ブリッジが壊れる可能性が有るので丁度良い時期のオーバーホールですね。

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WADIA9は意外に整備性が悪くデジタル入力基盤やアナログ出力基板を外すには全バラにしなければ出来ません。
おまけにエージングは筐体に基盤を実装しないとオーバーヒートしてしまうので、バラック状態のテストはほぼ出来ない状態です。

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オーバーホール・音質改善と作業も進みほぼ完成です。

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音質改善をするとやっとWADIA6LTD辺りと互角の音に成りますので、WADIA9の面目躍如と言ったところでしょうか。
音出しエージングしていても気持ちよく聴く事が出来ますね。



 2017_07_25



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今回は栃木のY氏よりの依頼でWADIA9の修理です。
このWADIA9はY氏がアメリカ駐在時の2001年にWADIA7と共に入手しそのまま国内に持ち帰ったそうです。
不具合はまず表示が見えなくなり手探りのリモコン操作で使用していたところ操作も出来なくなってしまったとの事です。
この写真では表示は修理後なので問題のない状態です。

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今回の修理受付でちょうどWADIA9(
2台目)がもう1台有りましたので表示しない不具合の調査に色々と比較検討させて頂きました。
価格だけで言えばこの2台だけで500万円を超える物が目の前にある状況です、低所得者にとっては信じがたい事です。
不具合原因が表示をコントロールしているマイコンで無い事を願いながら調べて行くと、幸運にも原因は表示器の不具合である事が判りこの時点では修理出来る可能性が見えモチベーションも上がりました。
この後海外・国内のサプライヤー10社位に表示器の在庫を問い合わせるも全て在庫なしの回答となってしまい、この時点ではほぼ修理不可能と半分諦め状態となってしまい一気にモチベーション低下です。

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ただここで諦めたらこのWADIA9はただのアルミ隗と成ってしまうので思いを新たに今度は表示器自体の不具合調査を行う事にしました。
運よく部品の不具合が見つかり代用部品での修理可能と判り一安心です。
同時期に動作しているWADIA9が有った事で修理できた一件なので
WADIA9 2台目には感謝です。

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アナログ電源側のオーバーホールでは全てを音響用のコンデンサに交換です。
使用しているのが3端子レギュレーター・・・本体の価格から見ればもう少し奢った電源回路を使用して貰いたいところですね。
この様な所をみるとWADIAはソフト屋ですね、デジマスター等のソフト作成は得手の様ですがハードは苦手の様に見えます。

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2台目と同様にSTリンク入力をRCAデジタル入力に変更です。
今回は忘れずにちゃんと16Pのソケットを使用しました。

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D/A・アナログ基板も音質改善の実施です。

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筐体に基板を組み付けると修正が出来ないのでバラックの状態で音出し確認です。
RCAデジタル入力も問題なく認識してくれています。

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動作確認も終わり基板を筐体へ組み込みます。
WADIA9 2台目と同じ仕様と成り、これでほぼ完成状態です。

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この位のレベルになると申し分のない音が出てきますので
つい聴き入ってしまいますね。


 2014_01_11



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今回は東京のM氏からの依頼でWADIA9の修理オーバーホールです。
このWADIA9は当時の世界のオーディオショーで世界を転戦した個体でM氏がネットサーフィンで知り合った当時のWADIAのデザイナーの方から譲って頂いたそうです。
症状はプツプツと言ったノイズが発生するそうなので早速2日間連続で音出しして確認しましたがノイズと思える状況は音出し2・3時間位まででその後は全く問題はありませんでした。
ペア機のWADIA7が震災で落下修理と2年使用出来ない状態だったそうなので、たぶんコンデンサの劣化で内部が運転状態になるまでに安定しない状態でノイズ発生となった物と思われます。

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まずは電源側の電解コンデンサの交換です。
各電源が個別の部屋に分かれており理想的な電源配置となっています。

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電源基板を外すとブリッジダイオードのケースが割れているのを発見です。
ダイオードの半田付けが斜めになっていましたので中心の穴からネジを締めた時にダイオードのケースに無理が掛かって割れたようですね。

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本体側も各機能ブロック毎に個別の部屋に分かれています。
筐体の加工を見ているだけでも音の良さが伝わってくるようです。

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WADIAの弱点の表示窓の脱落です。WADIA9は特に接着材をあまり使用していないので窓を強く押すと10中8・9は外れると思いますので注意が必要です。

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デジタル入力はSTリンクが3ch分有りますが今回は1ch分をRCAコネクタに変更の依頼がありましたので5年ぶり位のロジック回路の作成です。
ロジックICはラインバッファーを使うつもりで20pinのソケットを付け全ての配線が終わった所で使用するICが16pinだと気が付きました。
流石に作り直す気力が無くこのまま使用させて頂きました。
デジタル信号用のコネクタはBNCやRCAが一般的なので今回RCAデジタル入力への変更でWADIA9へ繋ぐトランスポートの選択範囲が広がる事と思います。

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アナログ出力基板の裏側です。
回路修正用の追加基板が張り付いています。
今回ノイズ確認でまる2日このWADIA9の音を聞いて思うのは
WADIA6改LTDに比べ情報量・音の輪郭や繊細さ音の押し出しなどすべてに劣っていると感じました。
アナログ出力回路はWADIA6の後期型とほぼ同じ様な回路設計をしているのでオペアンプ等の変更をする事で間違いなく音が良くなると思い音質改善を提案し、実施する事となりました。

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多ピンのパワーオペアンプやSTリンクの取り外しにはかなり手こずり時間が掛かりましたが、オーバーホール・RCAデジタル入力・音質改善とほぼ作業は完了です。

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ブラインドで聞けば音はWADIA6改LTDと聴き分けが出来ない位同じ音に成りました。
使用しているD/AコンバーターのICが同じで、出力用のオペアンプ等もWADIA6改LTDと同じものを使用したので音が似るのももっともと言えばもっともですね。
これでまたフラグシップらしい音を聴かせてくれる事に成ったと思います。

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返却後3時間でノイズが出てしまい残念ながら再入院と成りました。
調査結果はコントロール基板の不具合と判り一時は修理出来ない旨をM氏に伝えましたがM氏の諦めない気持ちが通じたようで東京のオーディオショップに不具合のWADIA9が有る事が判り早速送って頂きました。
この不具合のWADIA9からコントロール基板を載せ替えなんとか修理となりました。
今回はM氏には多額の出費となりましたがWADIA9に対する思いが勝った修理となりました。


 2013_12_18




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