プロフィール

山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村




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今回も山手サービス所有ハーマンカードンのサイテーション4の紹介です。
こちらは5年位前に購入して時間の空いた時に整備をして使える様にした物で内部はほぼ当時の状態を保っています。

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発売は1960年頃で既に半世紀以上前の製品なので流石に端子は御覧の通りの状態です。

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入出力の端子は金メッキの物に交換をして接触抵抗の不具合に対処です。

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電源部のセレン整流器が駄目になっていたのでシリコンのブリッジダイオードに交換です。
当然ブロックコンデンサも新しい物に交換です。

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入力切替SW等は分解清掃が出来る構造だったので良かったのですがボリュームが非分解で清掃が出来ませんでした。
2連のボリュームで左右の抵抗値が一致しておらずバランスのボリュームで左右の音量調整をしている状態です。

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使われている抵抗はアーレンブラッドリーでコンデンサはグッドオール・スプラグと言った当時音が良いと評判の物が使われています。
真空管は出力管のみアメリカ製でそのほかは日本製の物です。

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音はマッキントッシュのC8やマランツの#7と聞き比べても遜色の無い音が出ていると思いました。
素で聞く真空管の音ならこの時代の音が一番良いのではと思いますね。



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2017年8月30日掲載
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2013年にLUX出力トランスの不具合でトランスをタンゴの物に交換しており、今回電源トランスの不具合でこちらもタンゴの物に交換しました。
電源トランス交換にあたり容量の確認をしていて気が付いた事があります。元のLUXのトランスはKT88側のヒーター容量が足りていなかった事が判明しましたが、今回タンゴのトランスに交換する事で容量不足も解消です。

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当初の物からはコンデンサ等も交換していますのでプチ音質改善ですね。
現在プリはマッキントッシュのC8なので、音の傾向はC8の影響が大きいと思われます。

2010年8月21日掲載

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電気の仕事をされていた人が自作したKT88のプッシュプルアンプとLUXのA3300が右chの音がかなり小さいとの不具合で来ました。
アウトプットトランスはLUXのOY36-5で電源トランスもLUX(型式を失念しました)でチョークコイルはタンゴの1H400でした。
真空管は出力にKT88(gec)を4本、ドライバーに6CG7(GE)を4本、プリ段に6267(型式等が消えていて不明)を2本の構成で製作されていました。

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内部の配線や配置を見ると、かなりセンスの有る方が作られたのがわかります。
ベースはステンレスの2mm厚の物が使われており、曲げや溶接の状態よりかなり程度の良い加工屋さんが作成したものと思います。
オーバーホールも兼ていましたので電解コンデンサ(ブロックコンデンサも)は全て交換しました。
半田の状態はよく問題のある所は見当たりませんでした。

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到着時に右側KT88の1本のゲッターがかなり薄く成っていたのが確認されたので不具合原因はこれかと思い、確認の為に正弦波を入力してKT88のゲート電圧の確認等を行いましたが左右のchで同じ電圧が確認されたのでパワーアンプは問題がなさそうです。
ボリュームは左右が別で調整が出来ます。
出力は8オームと16オームに対応する端子があります。

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外観はとても程度が良くとても40年も経っているとは思えません。大事にされていたんでしょうね。

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とり合えず木製ケースをはずしてみますと整備性よく配置された基盤がみえます。
左の3本がphono回路用の真空管で右3本がプリの真空管の様です。
こちらも電解コンデンサはすべて交換しました。
真空管への電源電圧を確認後に正弦波を入力して各真空管の プレート電圧を確認してゆくと3段目のプレート電圧の差が出たので2段目周りのオイルコンデンサ(フィルム)を交換して行くと2段目のアノードから1段目カソードへフィードバックされているコンデンサの不具合がある事がわかりました。
写真はオイルコンデンサ交換前の写真です。
この後不具合の有った出力側のオイルコンデンサを同容量のフィルムコンデンサに交換して修理完了です。

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音は修理前も真空管らしい暖かく尚且つ押しの有る音がでていましたが、交換後はクリアさとスピードがアップした音が出るようになり、私的にはコンデンサ交換の効果を感じる事ができました。

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今回は山手サービス所有ハーマンカードンのサイテーション2の回路を使ったレプリカの紹介です。
製作は4年位前で、当時使っていたLUXMANのLX-360のメンテナンス性の悪さや信頼性に不安があり安心して使えるアンプを探していた時、プリアンプのハーマンカードンのサイテーション4を所有してその音の魅力に惹かれたのがきっかけです。
当時物のサイテーション2を探しましたが販売している物は無く丁度レプリカに使用出来る中古のアンプを入手出来たのでそれをベースにレプリカを作成する事にしました。

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当時の音を聴きたかったのでサイテーション2を参考にトランス以外はボリューム・抵抗はアーレンブラッドリー、コンデンサはスプラグ・グッドオール、出力管はゼネラルエレクトリックでプリ管もゼネラルエレクトリックとしたかったのですが入手ができず日本の通信工業の物です。トランス類はTANGOの物で揃えています。

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高温に対処出来る様に配線類はテフロン電線や耐熱電線を使っています。
入手に手間取ったのがブロックコンデンサです。設計上でB電源が500Vと成っていたのですが500V以上の電解コンデンサの販売が見つからず暫くは500Vの物で代用させました。
現在は550Vで一応OKですね。

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音は当時物に近い音がでていると思いますが、なかなか音域レンジも広くWADIA6LTD-Blueとの相性も良くスタンダードなジャズを聴くとかなり生々しく感じる音と成ります。
夏場は発熱が大きいのであまり使いたくないアンプですが、静かな夜に真空管の赤熱の間からほんのりと見える青白い光は雰囲気を一層盛り立ててくれますね。




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今回は当方で修理したCDプレーヤー等のエージングに使用しているハーマン・カードンのパワーアンプCITATION16Aとペアで使用しているCITATION11の紹介です。
発売はCITATION16Aより3年前で本当のペアのパワーアンプはCITATION16ですが問題の無い範囲だと思われます。
メンテナンスはパワーアンプと同じ頃に実施しておりましたが紹介していなかったので今回お披露目です。

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パワーアンプと同様に雑味の無い音を目標に内部のコンデンサや抵抗を全て交換を行っています。
内部は各回路毎にエリア分けがされており回路間の影響がない工夫がされています。各基板はコネクタでの抜き差しが出来るのでメンテナンス性も良好ですね。

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底板をはずすと各基板のコネクタ部の端子があり各端子の名称も印刷されています。

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本年2015年の本業でドタバタしている間の時間の有効活用に音質改善の実施です。
使用しているボリュームに不満はなかったのですが、手持ちにセイデンの切り替えスイッチの1回路が2個有ったので2個1で24段のアッテネーターの製作です。
スイッチの都合で簡易Lパッドで作りました。
あまり期待はしていなかったのですが、なかなか良くて低音域の張り出しがしっかりとしたのと細かい音の聞き分けが出来る様になりました。

元からアッテネーターが有ったかの様な配置ですが、元々はスピーカーの切り替えスイッチの有った場所です。


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今回の年賀状にも採用した画像です。接点は26段有りましたが切り替えのプレートが13段の物だったので26段のプレートを自作しています。
かなり雑な造りですが操作感は良好です。

 2015_12_31



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今回は当方で修理したCDプレーヤー等のエージングに使用しているハーマン・カードンのパワーアンプCITATION16Aの紹介です。
このアンプの前はLUXMAN L-580をエージングに使用していましたが発熱がひどく常時通電で使うには一抹の不安があり2年前あたりからアンプを探していました。
修理にきたアンプや試しに購入したアンプ知り合いの所有しているアンプなどかなりの台数を聞いた結果我が家で使用できる大きさで且つ金銭的に無理のない物としてCITATION16Aを選択しました。
発売からかんがえると38年前のアンプで骨董品の領域に入るものですね。

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流石に内部は埃と錆でオーバーホールをしないと使える状態ではありません。当然動作品では無く音が出ないジャンク品の購入なので修理をしないといけませんが駄目もとの購入です。

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まずは出力リレーの接点が固着して動かないので代替のリレーに交換です。

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調べて行くと初段のダブルトランジスタも壊れている様なので日本製のトランジスタに置換えて対応です。

音が出る様になりましたのでまずは何時ものごとく電解コンデンサ交換や半田増しの実施です。
 
オーバーホール後音を聴いたときにはなかなか良い音が出るなと思って聴いていましたがエージングで使用するには問題が有る事に気が着きました。
なんとCDプレーヤーを替えても同じ音が出てきます。音が良くても何もかもハーマンカードンの音に成ってしまっては意味が有りません。
とにかく癖のない素直な音が出る様に改造です。



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最初は作業が簡単な基板上の部品交換からです。基板上のトランジスタ・ダイオードを除きコンデンサ抵抗は全てクリアな音を出す事を目標に交換です。


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基板上の部品交換だけでは思うような音に成らないので今度は出力回路側のパワートランジスタや抵抗・コンデンサも全て交換です。

ここまで部品の変更を行ってやっとCDプレーヤーの違いや・音質改善の効果を確認できるように成りました。
どうも一番音に影響していたのは出力に使用していたパワートランジスタのように思えます。

RCAの入力コネクタも錆が酷いのでかなり前に購入していた真鍮削り出しにロジュウムメッキを施した物に交換しました。

もとの部品は筐体・トランス・ドライバー段のトランジスタ・ダイオードのみと成ったので外観はCITATION16Aですが音も中身も全く違う別物のアンプです。

CITATION16Aを使い始めて数が月後に前に使用していたL-580を聴く機会が有りましたがL-580の低音の力強さが無いと感じる位の性能の良さを認識しました。
古くても当時のフラグシップ機と言われる物はちゃんと整備すれば今でも十分通用する基本性能を持っている事が判ると共に、これで安心してエージングに使用出来そうです。


 2015_01_11



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今回は以前WADIA6 13台目の修理を行った大分のY氏からの依頼でスレッショルドのステイシス2のオーバーホールです。
購入後トラブル無く動作をしているとの事ですが30年以上経っているので今後に向けてのメンテナンスです。
それにしてもかなりの重さです。
1人で動かすのはこれ位が限界に近いですね。
この場所に持ち込むだけで一仕事した位力尽きてしまいます。

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天板を取って中をみると巨大なトランスとこれまた大きなブロックコンデンサが大半を占めています。
それでも内部の作りにはゆとりがあり熱がこもる事は無さそうです。

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これが外したブロックコンデンサですがでかいですね。
大きさもさることながら交換用に購入したコンデンサの価格の高さにも驚きです。
送料を含めると1個1万円です。・・・・・

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ドライバー基板上の電解コンデンサも交換しようとしましたが電圧・容量の表示やマイナス側の表示が通常のコンデンサの様な記載では無く調べるのに少し手間取りました。

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パワートランジスタのオンパレードです。片chに24個使用しています。
通常のアンプではプッシュプルで上下の列ででPNP・NPNをそれぞれ実装していますがこのアンプは違います。
独自のステイシス回路を使いこのパワトラも場所で用途が違っているようです。
放熱グリスを交換しようとしましたが透明なグリスでまだ十分な粘りと密着性があり交換を要しない状態でした。

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此方は要望の有ったスピーカー端子やRCAコネクタの交換です。
支給して頂いたのでメーカーは判りませんがロジュウムメッキの高級品のようです。

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内部や外部の清掃をし、ばらしてあった各ブロックを組み付け直してほぼ完成です。
文章では簡単そうに思われるかも知れませんが、このステイシスの整備するのにどのように分解するか、かなり悩みました。
結局全バラ状態にしなければ何も出来ない構造となっており、整備性だけを取り上げると全く良くない物でした。

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音に付いては今まで当方の機器に繋いで聴いた事のあるアンプの中でも1・2を争うインパクトの有る音でした。
そのためエージング中もあれこれとCDを入れ替えてオーディオ鑑賞状態となり、暫くは仕事に成りませんでした。
低域から高域までフラットに音が繋がり特に低域の出方が素晴らしく弦楽器の音は目の前で演奏している様な迫力が有ります。
CDプレーヤーであればこの様な違いは結構ありますが、アンプでこれだけの変化の違いを感じさせるのは、持っている基本性能(スピーカードライブ力)のすごさだと思います。
設計したネルソン・パス氏の感性の良さがこの音を作り出したのでしょうね。


 2013_11_07


mcintosh C34V

Category: アンプ  

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今回は愛媛のK氏よりの依頼でマッキントッシュのプリアンプC34Vの修理とオーバーホールです。症状は片側chの音が 小さくなるそうです。

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このアンプには マッキントッシュの当時のゴードン・ガウ社長のサインが入っていてバブル期だった日本への販売に力を入れていた事が伺えますね。

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トランジスタを使ったディスクリートの回路が出てくると思っていましたが、意外な事にオペアンプのオンパレードです。
コネクタが多いですがその分基板毎で取り外しが出来、整備性は良さそうです。

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不具合に関係していると思われる所から診て行くと、入力のセレクトSWが真っ黒です。

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此方はモードセレクトSWでこれも見事に真っ黒です。
以上2か所のセレクトSWの清掃で音が小さくなる症状は無くなったので、不具合原因はセレクトSWの接触不良だったようですね。

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イコライザー用のボリュームはとても綺麗で問題なさそうです。

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基板の半田は問題の有りそうな所は見当たらず綺麗な状態です。
このC34Vで使用している基板は部品実装後にフラックス等の除去・清掃を行っており丁寧な仕事をしています。
半田の乗りが少ないところが有るので全体に半田増しです。

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電解コンデンサで唯一この2個の被覆が縮んでいただけで他は問題なさそうでしたが発売後27年位経っていますので全数交換です。

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裏側から見た写真です。全体にすっきりしていていいですね。

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この際なのでオペアンプを性能の良い物に交換して音域レンジの拡大です。
これで今風の曲もこなしてくれると思います。
コネクタだらけのリアパネルです。
全部使用した人はいるのかしらと思ってしまうのは私だけでしょうか。


 2013_04_06



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今回は愛媛のK氏よりの依頼でLUXMANのプリアンプCL-36 ULTIMATEのオーバーホールです。
LUXMANの設計者である上原氏のCL-36へのこだわりを込めて作られたアンプで限定200台だったようです。
外観は高級品だと言わんばかりにピカピカです。
触ると指紋が付いて気になってしまいます。

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早速中を拝見すると物の見事に埃だらけです。
幸い錆びは出ていない様なので湿度の低い所での使用だったようですね。

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トーンの切り替えSWは見事に錆びて黒ずんでいました。
切り替えでノイズが出ても当前の状態です。

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セレクトSWも同様に錆で真っ黒です。
今回の接点は全て真っ黒になっていましたので使用環境に何か銀を強く酸化させる問題が有ったと思われます。

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高圧ブロックコンデンサは頭が膨らんでいましたので全て交換です。

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作りはCL-36と全く同じで整備性は非常に悪い作りとなっています。
コスト的に制約がある事はわかりますが、アマチュアが作るような配線をそのまま製品とするのは如何なものでしょうか。
電解コンデンサの交換やSW類の清掃するにはほぼ全バラ状態にして、部品がぶら下がった状態での実施となりました。

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ケースは後ろから見ても丁寧に作られている様に見えますが、ひっくり返してみるとなんと底板は釘で打ち付けてあります・・・何か残念ですね。
音は透き通った綺麗な音で良いですね。
しかしベースと成ったCL-36とどう違っているかは実際に横に置いて聴き比べてみなければ判らないですね。


 2013_02_06



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今回は一昨年CDP-R3の修理を行った静岡のM氏よりSANSUIのAU-X1111 MOS VINTAGEのオーバーホールの依頼です。
写真で見るだけでは判らないのが大きさと重さです。
流石に35kgもあると持ち上げる前に気合を入れないと腰を壊しかねないですね。
当時のフラグシップだけに高級感漂う外観の仕上げにはそつがないですね。

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天板を取ると中央にかなりの体積をしめるトランスがありこれが重さの大半をしめているようです。ブロックコンデンサもどうも特注品のようで、オーバーホールするとなるとこの辺りのコンデンサがまず入手が不可能になってきますね。

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SANSUIのアンプはパワーアンプ部への配線がコネクタで接続されているので取り外しが容易でメンテナンス時には非常に助かる設計になっていますね。

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流石に20年を超えていますので半田クラックは避けられないですね。
それでも使用環境が良かった様で全体的にクラックの発生は少ないほうですね。

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過去にメンテナンスしている形跡がありましたがそれでも放熱シリコンはカラカラの状態です。

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スピーカーリレーの接点も酸化して黒ずんでいます。
清掃すると接点が2層になっておりベースが銀合金で接触部が金合金なのか金色に光っていました。

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SW類も分解してみましたが大半が綺麗な状態でした。
一番酸化していたのがこのパワーアンプダイレクトの切り替えSWです。

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意外に酸化が酷かったのが電源基板の電源用コネクタのピンです。
6個のコネクタ全てがこんな状態になっていました。

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前面パネル部にあるスイッチ類の基板は配線がコネクタに成っていない物があり本体に宙吊り状態での作業となってしまいました。

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表示が白熱灯だったので今後の事を考えてLED化です。

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ビデオとかテープとか通常での使用ではあまり必要性の無い端子が多いですね。
音はSANSUIらしく力強さ・スピード感・繊細な表現と申し分のない出来で音に引き込まれる感じがします。
ちょっと気になるのが音に余韻の様な付帯音があり音の輪郭がぼやける所です。
故意にこのような音作りをしたのでしょうかね。


 2013_01_29



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今回は石川のM氏よりの依頼でアキュフェーズのE-303です。
ワンオーナーで使用していましたが右chの出力が駄目との事で使用出来なくなっていた様です。
久しぶりに見るE-303ですがフロントパネルのメカニカルな感じがとても良い雰囲気をだしていますね。

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早速信号を追いかけてどこが駄目になっているか確認です。
調査を進めてて行くとバランスボリューム部分での接触不良が見つかり当初懸念していたパワートランジスタ回りでなくて一安心です。
それにしても筐体の中いっぱいにパーツが配置され隙間はほとんどありません。
発熱や整備性を考えるともう少しゆとりを持った配置にすれば良いとおもいますね。
外国のアンプの多くは筐体内の隙間大きくとられており整備し易い物が多いのでこの辺りも見習って貰いたいものです。

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不具合修理ができたので引き続きオーバーホールです。
流石に30年以上前の製品なので電解コンデンサの液漏れが多発しておりました。
写真に写っているコンデンサからも判るように被膜が縮んでいるのでかなり高温になっていた事が伺えます。

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ブロックコンデンサの電解液漏れはほぼ無いとおもっていましたが、今回のE-303は漏れが発生していました。このクラスのコンデンサの液漏れは初めてです。
仕様が71V22000μとかなり大きい部類のコンデンサなので同等品のコンデンサを販売している所がなく入手ができません。
仕方がないので10000μのコンデンサを3個並列にして代用する事としました。

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半田クラックも至る所に見られ全基板はんだ増しの実施です。

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スイッチ類も接点が酸化して黒くなています。此方も分解して清掃です。

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音は流石に古い機種なのか高域の伸びがないですね。
良質の再生音を目指して作られてアンプですが、当時はハイカットSWが有った時代なので高域はそれほど重視されていなかったのでしょうね。


 2012_09_19


AUREX SB-Λ77c

Category: アンプ  

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今回は以前WADIA6の7台目改造を行った静岡のI氏よりの依頼でオーレックスのアンプSB-Λ77cの修理と整備です。
動作品を入手して音出し等しているうちに音が出なくなったとの事の修理依頼です。
この際なのでこのアンプの特徴となっているフロントパネルの照明をLED化する事と標準のスピーカー端子では使用したいスピーカーケーブルのとりつけが出来ないためスピーカー端子の交換も行いました。

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まずは音が出ない事の調査です。
色々と調べて行くと入力セレクトSW部分での接触不良である事が判りましたので早速入力セレクトSWの分解です。

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SWを基板から取り外し分解しましたがSWの上蓋がとれず酸化している接触子を清掃するのにかなり手間が掛かってしまいました。
スイッチの接触不良は避けられない現実なので分解できる物を使用しておいてほしいものです。

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同じくスピーカーリレーも酸化して接点が黒くなっていましたので清掃です。

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ボリュームも例に漏れず接点部分の酸化が見られましたのでここも清掃です。
抵抗体になるカーボンプレートも厚めの物が使用されており質の良い物が使用されています。
ボリュームについても最低にした時に音が漏れるとの事だったので、抵抗値を確認をしましたがボリュームを最低にしても0Ωにならずこのボリュームは使用出来ない事がわかり、代用品のボリュームを手配して交換となりました。

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要望であったパネル照明のLED化です。
LED自体は指向性が強いので光を分散するように色々と細工をしてなんとか白熱灯に近い感じの照明が出来る様にする事ができました。

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ここも要望の有ったスピーカー端子の交換後の内部です。
元のリアパネルには大きな穴が開いていたのでアルミ板を加工してこれにスピーカー端子をつけてこの板をリアパネルに取付ました。
説明は簡単ですが実際の作業は1日近くの時間を要してやっと交換ができる位手間のかかる作業となりましたが出来上がりをみるとなかなか良い状態に組み上がりましたの一安心です。

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パワートランジスタの放熱グリスもカラカラに乾いていたので新しいグリスに塗り直しです。

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音は温かみのある音で音の分離や音域レンジの広さ等かなり真面目に作られた良いアンプだと思います。
音出し確認に使用しているL-580*と聞き比べても全く遜色の無い音が出てきており驚きです。
欲を言えば筐体等の材質や質感に配慮をしておれば今よりもずっと価値が上がっていたアンプだと思いました。


*このL-580は高橋がいろいろと改善していますので、
通常のL-580よりグレードの高い音が出ています。*
                       山手サービス 高橋(代理)


 2012_09_18


Mcintosh MC275R

Category: アンプ  

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今回は福島のM氏からの依頼でマッキントッシュのMC275Rのオーバーホールです。
数年前に入手して近頃内部を見たときに修理状態等が悪く今後の為にオーバーホールを思い立たれたそうです。

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内部を確認すると半田付部分の大半が白く腐食した様な感じになっていました。
元の半田は溶解温度が高いようなので鉛フリーの半田ではないかと思われます。
鉛フリーは音質的には良くないそうなので元の半田を極力取り除き再ハンダです。
あとブロックコンデンサの交換や出力の抵抗の交換が見られます。

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MT管のピン部分も錆がでているのか黒んでいましたので清掃です。
GT管部分はそうでもないのですがどうしたのでしょうか。

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出力のグリッドにつながっている抵抗は音質に関係する所なのに普通に売られている金被抵抗に換えられています。
修理とはいえもう少し配慮がほしいですね。
配線の取り回しも綺麗ではありません。
このあとプリ段用の電圧を作っている抵抗が切れている事がわかり此方も交換です。

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電解コンデンサやフィルムコンデンサを交換しほぼオーバーホールも終わり各部の電圧チェックを行った所トランスの2次電圧がAC267VしかなくB電源がDC370V位にしか上がりません。
同じくヒーター電圧もAC5.6Vしかなく妙な状態となっています。
来た時の状態と交換部品からこのMC275Rは過去にトランスの内部ショート辺りで2次電圧が上がりコンデンサの液漏れや抵抗の焼損を起こしたのではないかと思われます。
修理でトランスを交換したがトランスがアメリカ仕様だった為にAC100Vで使用するとB電源やヒーター電圧が今回の様な電圧になってしまったと考えれば全てつじつまが合ってきます。
この状態であるならば中古販売する時に電源を115Vとして販売するべきではないでしょうか?
でないと瞬間の大出力時に音が歪んでしまう可能性があるので本来の力を発揮できないですよね。

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それでもカップリングコンデンサをASCに出力抵抗をDEALに変更した事で低域から高域まで音がスムーズに出る様になりかなり良いレベルの音が出る様になったと思います。
あと電源をAC115Vにすると低域の力強さと出てくる音のまろやかさは流石はMcintoshと思わせてくれます。
エージングを兼ねてしばらく音楽鑑賞をさせて頂きました。
余裕があれば欲しい一品です。


 2012_07_10


PRIMARE 301L

Category: アンプ  

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今回はWADIA21の9台目
のオーナーの福岡のM氏よりの依頼でプライマー社のアンプ301Lです。
WADIA21と同時に送られて来ていましたが修理部品の入手の都合でかなり遅れての修理となってしまいした。
症状は音が出なくなる事が有るそうで修理とオーバーホールの依頼です。
プライマー社は工業デザイナーのボー・クリステンセン氏が設立した会社でこの301Lのデザインも日本の物とは違って斬新ですね。

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早速中を見ると綺麗に左右対称に作られた基板と大きな2個のトランスが目に入ります。
持った時に前後の重量バランスの悪いアンプだなと思った通り手前には重量級のトランスが配置されていました。

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音が出ないとの事なので入力から信号回路を追いかけるとボリュームへ入る前のリレーでの接触不良が出ている事が判りました。
この301Lのオーディオ信号はプリからパワーまで全てバランスで構成されておりました。
信号伝達の向上の為と思われますが贅沢な作りですね。

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入力のセレクトSWを分解してみると金メッキ接点が使用されており全く問題の無い状態でした。
過去に見たSWの中でも1・2を争う位上等な接点が使用されている様ですがこの接点にはオーディオ信号の通過は有りません。
この接点で入力数分のリレーを動作させて信号を切り替えて入力のセレクトを行っています。
リレーの接点よりも此方の接点の方が良いのには驚きです。

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出力リレーも確認しましたが此方の接点も良い状態で、問題なさそうです。

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取り外した電解コンデンサですが同じ基板上に載っていたとは思え無い位色の違いがでています。
ススでしょうか?
電源用のブロックコンデンサも頭が膨らんでいたのでアンプ内の温度が高かった物と思われます。

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修理とオーバーホールが終わり連続音出しエージングを始めた所、一番使われる辺りでのボリューム位置にガリの発生です。
このアンプはバランスでの信号形態なので当然ボリュームも4連の物が使用されていました。
2連のボリュームならいくらでも見つかるのですが、4連で同じ抵抗値の物が見つかりません。
結局2連の物を購入して4連に改造して使用しましたが純正の様にはバランスが合わず、自分としては少し残念な修理となってしまいました。

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音は癖のないクリアな音が出てきますのでジャンルを問わず使用できそうな感じですね。


 2012_06_28



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今回は岡山のI氏よりの依頼でミュージカルフレディのA1Sです。
会社創設10周年記念限定モデルとして発売されたアンプの様です。
前面パネルに文字が印刷されていますが光り輝くメッキパネルの為殆んど見えません。
I氏がワンオーナーで20年来愛用してきたそうですがヒューズ切れで音が出なくなったとの事で此方にきました。

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電源インレット部にあるヒューズが切れていたので早速内部の確認です。
内部はと言えば電源部のブロックコンデンサへ並列にフィルムコンデンサが付いているのがA1との相違点のようです。
フィルムコンデンサにはアニバーサリーの製品である事が判るようにシールが貼ってあります。
同じく基板に黄色く見えるのがアニバーサーリーのシールです。

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不具合原因を調べて行くと電源部のダイオード4本中3本が駄目になっていました。
せっかくなのでダイオードは高速ダイオードに交換して音質アップに貢献です。
ダイードが駄目になっているので引き続きパワートランジスタやドライバー用のトランジスタのチェックを行いましたが此方は幸いにも問題がでていませんでした。
今回の不具合は単なるダイオードの劣化による故障のようです。
この後オーバーホール・音質改善等を行い修理も無事終了で音出しを行いましたがここでボリュームのガリがある事がわかりボリューム交換です。
前回はボリュームのかなり下で左右のバランスが悪く交換しましたが今回は30度位回した所でのガリだったので危うくそのまま返却する処でした。

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同じ型番のボリュームなんですがシャフトの長さが違っています。
シャフトの長さを同じに揃えて取付ましたがボリュームとセレクトSWとで摘みのパネルからの飛び出しが違っており再度ばらして飛び出しの調整です。

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創設10年のロゴです。その右にアンソニー・マイケルソン氏のサインがあります。
下にある電源SWがアルミの無垢材からの削り出しです。

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ボリュームやセレクトSWもアルミの無垢材からの削り出しです。
外見では判断できない所にアニバーサーリーの拘りを追加しているようですね。

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A1と比べ後ろ姿はスピーカー端子が少し大きくなっているのと電源がインレットに成っています。
音はイギリス製らしくメリハリのある音でいいですね。
オークションでの人気は低いですがもっと人気があっても良いのではないでしょうか。
これだけの音が素で出てくるアンプはあまりないと思うのですがね。



 2012_03_06



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今回は新潟のK氏からの依頼でミュージカルフレディのA1の修理です。
K氏が24年前に初めて購入したアンプだそうです。
現役復帰させたいとの事で此方にきました。

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早速内部を確認すると以前に修理したA1とは使用している部品に違いが有り、よく確認すると基板も違っている事がわかりました。
こちらの方が初期型の様です。

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動作確認では音がほとんど出ない状態でしたのでまずは入力セレクトSWを分解して見ました。
接点部分は油脂と埃で汚れていましたので接触不良が出ていたと思われます。
通常は酸化して接触不良なんですが、こんな事もあるんですね。

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セレクトSWのシャフト挿入部分が割れていたのを両面テープで接着させてなんとか使っていた様ですが今回はスプリングで割れた部分を補強して修理しました。

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ボリュームも清掃しましたが、小音量時に左右のバランスにかなりの違いが出たのでボリューム交換です。

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電解コンデンサ交換や接点の清掃・半田増し等のオーバーホールを行い、音質改善にプリ段のオペアンプ交換を行い修理は完了です。
基板の回路が違っていたので今回はオペアンプの電源回路の追加が必要になってしまいました。

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このA1は何度きいてもメリハリのある艶っぽい良い音がでますね。
出力が30Wと小さいので出来れば能率の良いスピーカーの組み合わせがいいですね。


 2012_02_04



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今回は東京のI氏よりの依頼でハーマンカードンのプリアンプhk825とパワーアンプhk870の修理とオーバーホールです。
プリアンプは左右のバランスが著しく違っているそうです。
パワーアンプは特に問題はないとの事でした。
以前修理に来たhk825は黒色のパネルに銀色のツマミが付いていましたが今回はツマミも黒色です。見た感じ精悍にみえます。

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早速プリアンプの調査の為に天板を取りました。
内部は薄らと埃が被っていましたがかなり綺麗な状態です。

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不具合内容より入力セレクトSWの接触不良が出ているものと思われたので早速分解してみました。
案の定接点が黒く酸化しておりましたので清掃です。

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半田付けも万遍なく半田クラックが発生しており全体に半田増しです。
今回のセットではパワーアンプのゲインが高いのでプリアンプのボリュームは殆ど0に近い位置での使用になってしまいます。
これも左右バランスに影響が出やすいのでプリアンプの出力を少し下げてボリューム位置を少しでも上げれる様に内部回路を一部変更しました。

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パワーアンプについてはプリアンプとのセットで音出しした時に右chからのノイズが出ていたので、どうも回路に問題が起こっている様です。
音にも艶がなくハーマンカードンらしくありません。

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内部にはかなりの埃がはいっておりましたが、幸いにも錆びはほぼ発生していない状態でした。

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こちらも半田クラックが万遍なく発生しておりました。
ここなんかは完全に半田が割れているのでノイズが出ているのも頷けます。

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パワートランジスタの放熱グリスはカラカラに乾いていましたので塗替えです。
このパワーアンプの整備性はかなりいいですね。
作業をしていてもストレス無しで行えます。

blog_import_53b8dd9ebdce6.jpg 修理・オーバーホールが終わり音出しです。
電解コンデンサを交換すると音に張りが出て気持ちのいい音を出してくれますね。
やっとハーマンカードンらしい艶のある音の復活です。

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今回はもう1台コンラッドジョンソンのCDプレーヤーのDF-1もCDの認識不良で修理に来ていましたが、交換できるCDドライブユニットが入手出来ない為に修理と成りませんでした。
CDドライブユニット部分のみを整備して僅かにCDの認識が良く成った程度の内容で返却と成りました。
使われているCDドライブユニットはコンラッドジョンソンの特注でしょうか?
正常に動作するプレーヤーがあれば不具合の特定や原因を見つける事ができると思われるだけに残念です。

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内部は音質に配慮されたと思われる高価なコンデンサ等が使用されていました。
機会があれば何とか復活させてあげたいものです。

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DF-1のオーバーホールと入れ替わりに再度hk870が不調で再入院です。
左chから音が出なくなったそうで調べて行くとプリアンプ基板への電源用パターンが断線していました。
断線箇所は配線を固定するのに接着剤が塗布されていた場所なので、接着剤の溶剤に負けて銅箔が錆びて無くなっていました。

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メッキ線でパターンを修正して修理は完了です。
他にも接着部分でレジストが剥げて銅箔がむき出しになっていたのでそちらも修理を行いました。
本業等が忙しくて結局I氏のオーディオの修理には1年以上掛かってしまいましたがこれで往年の音が楽しめる状態に成ったと思います。


 2011_12_13



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今回は東京のN氏よりの依頼でLINNのアンプLK100の修理とプリアンプMAJIKのオーバーホールです。
LK100は誤ってスピーカー端子をショートさせ音が出なくなったそうです。
MAJIKはこの際なのでLK100と一緒にオーバーホールとの事です。
何度みてもLINNのこの辺りのアンプはコンパクトですね。
日本の住宅事情にはとてもマッチするサイズですよね。

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早速LK100を調査を行う為に分解です。
カバーの取り付けも簡単で分解しやすくて楽ですね。
大きいトロイダルトランスが眼を引きます。
アンプの重さの半分はこのトランスによる物とおもわれます。

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調査したところ音が出ない原因は片chの出力トランジスタの焼損でした。
トランジスタは型式は同じですが購入できるトランジスタは追番にAが付いた物なので全数交換となります。
あと電解コンデンサを交換を行い修理・オーバーホールは完了です。

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次はプリアンプのMAJIKのオーバーホールです。
カバーを外すと内部にはかなりの埃が入り込んでおりました。
湿度の低い所での使用だった様で発錆等はなく問題の無い状態でした。
後からの連絡でフォノの音が出ないとの事でしたが、MAJIKの入力切替はアアログSW(IC)を使用している様で確認するも不具合がでないのでこのまま使用して頂く事にしました。

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パワートランジスタの放熱グリスの塗り替えや電解コンデンサの交換を行いこちらもオーバーホール完了です。

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音はLINNらしくメリハリのある前に出てくる感じが気持ちいいですね。


 2011_10_31



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今回は以前修理オーバーホールを行ったhk870の東京のT氏より再度ペアになるプリアンプのhk825の修理オーバーホール依頼です。
こちらはプロテクトが解除しない状態との事です。
確認をすると電源SWの上の電源表示ランプが点滅の状態で何時まで達てもウォームアップが解除されません。
出力に直流電流が流れている様な症状です。

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プロテクト回路の調査することまる1日やっと原因がわかりました。
原因は単なる電源のヒューズ切れです。
通常電源ヒューズが切れるとウォームアップ動作には入らないと思い込んでいましたがこのhk825は2本のヒューズの内1本だけ切れると今回の様な症状になる回路となっていました。
いやいや色んな回路があるもんです。
使われているコンデンサやトランジスタやSW等はほとんど日本製です。
回路の作りも日本製の様に見えますがハーマンカードンが日本の会社に発注したのでしょうか?

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古い機種だけの事はあり電解コンデンサが数箇所液モレを起こしており写真の様に部品に錆びが発生している所が8箇所もありました。

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セレクトSWも酸化が進んでおりまったく駄目ではないですが清掃です。

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例にもれずこのhk825も結構半田クラックの発生がみれれました。

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半田増し・電解コンデンサの交換・SWの清掃を行いオーバーホールも無事完了です。
音は古いLUXMANの様な温かみの有る音で少し艶がある音が出てきます。
好みの音ですね。


 2011_09_24


LINN LK100

Category: アンプ  

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今回はLINNのLK100のジャンク品を入手しましたので修理とオーバーホールです。
大きさは我が家のL-580の1/3位しかありませんが出力は同じです。
デザイン大きさが以前修理したCDプレーヤーのLINN KARIKと同じでとてもコンパクトですね。

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内部もスッキリとして非常に整備性が良さそうです。大きなトロイダルトランスが眼を引きます。
出力が出ないとの事でしたが実際には電源も投入出来ない状態でした。

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まずは出力トランジスタの確認です。
案の定トランジスタが焼損していました。使用されているトランジスタはサンケンのLAPTタイプのトランジスタが使われていました。
幸いまだ販売していたので購入して交換です。
ここで出力の状態をみると左右ch共-4Vと出力が出た状態です。
回路図がないとこれ以上は修理できないので回路図の作成です。

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大まかな回路図を基板を元に作成したので調査再開です。
どうもドライバー段のトランジスタが駄目になっている様です。
入力段から増幅段まで全てのトランジスタに同じ型のフラットパッケージのトランジスタが使用されています。
こちらのトランジスタは日本での販売がなかったので海外から取り寄せです。

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悪かったフラットパッケージのトランジスタも交換を行いやっと出力が0V近くになりましたがまだ左chは40mVの出力が出ておりまだ問題が残っています。
この後トランジスタ以外にもダイオードや抵抗も駄目になっており修理は一筋縄では行かないものでした。

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修理もおわり電解コンデンサも交換を行いやっと音出しです。
音は、さすがLINNだけの事はあります。
深みのある艶っぽい音とグイグイ前にでる力強さがあり、鑑賞用で使っているLX-360*と遜色のない音が出てきます。
この大きさでで此れだけの音がでるとは・・・設計者の感性の違いでしょうか。

*このLX-360も高橋が改善していますので、通常のLX-360より、格段に音質の良い物になっています*

    2014年9月22日 山手サービス 高橋(代理) 記


 2011_08_14



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今回は埼玉のT氏よりCA-1000の音が出ない修理を含めたオーバーホールの依頼です。
写真は清掃後の写真ですので綺麗になっていますが来たときは30年の年月相応の錆びと汚れが付着した状態でした。
音出し確認すると確かにプリ側からの信号が出てこない状態でした。

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アンプの中の空間はほぼ埋め尽くされ隙間がほとんど無く整備性は良いとは言えません。
写真に見える基板もシールドカバー?に覆われており基板同士での信号の干渉がないように構成されておりかなり手間が掛かっています。

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メインの電源用ブロックコンデンサの頭が膨らんでおり交換を要する状態になっています。
容量が18000μとかなり大きいので前回は見つけられず交換を断念しました。
今回はT氏自ら東京にてコンデンサを探したりして貰うなどしてやっと見つける事ができました。
但し容量が27000μと一段と大きくなり電源ON時の突入電流が気になる状態ですがスローブローのヒューズに交換して突入電流に対応です。

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プリ段側の音の出ないのはセレクトSWやボリュームの酸化や汚れによる接触が原因でした。
アンプ自体はあまり使用されていなかったようで各接点の酸化はかなりのものですが使用による傷はあまりなく状態は良さそうです。
写真はPHONOのMM・MC切り替えSWですが、見事に真っ黒に酸化しています。
これでは信号がまともに流れないですね。

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スイッチのつまみはものの見事に錆びて緑青のあばた状態です。
ボリューム等はアルミの削り出しで作られていますが、こちらはプラスチック成型にメッキを施した物です。
出来ればこちらもアルミ加工ならばこうは錆びないのですがね。

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出力トランジスタの放熱グリスはほとんど乾いており発熱の凄さがわかります。
前回も電源表示灯が切れていましたが、今回も動作チェックを行っている時に切れてしまいました。
T氏によるとこの表示灯はよく切れるそうなのでLEDに交換です。

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音はレンジも広くかなり豪快な音が出るのでオールマイティな使用が出来るアンプだと思います。


 2011_08_10



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今回は東京のT氏よりの依頼でハーマン・カードンのhk870のオーバーホールです。
このhk870はT氏には初めて購入した思い出深いオーディオ機器だそうで出来るかぎりベストの状態にしてほしいとの事でした。

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まず音出しにて現状確認を行いましたが、電源が入りません。
色々と見て行くと電源用のヒューズが飛んでいました。
トランスの1次・2次の導通状態の確認を行いましたが問題がないようなので単にヒューズ交換して電源投入する訳にはいかなくなりました。

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まずは出力トランジスタの状態確認です。
コンプリで4組のトランジスタが有りますので合計8個のトランジスタを外してトランジスタが生きている事を確認しました。
トランジスタが全て大丈夫だったのでとりあえず一安心です。
トランジスタを外したので熱伝導性シリコングリスも塗り替えです。
この後ヒューズを付け替え電源投入し正常に音が出ることは確認しました。
これでやっとオーバーホールの作業に移れます。

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コントロール用の電源回路の電解コンデンサ横の抵抗がコンデンサの液モレによる腐食があり抵抗の交換です。

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半田クラックは例に漏れず全体にクラックが出始めの状態でした。

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電解コンデンサの交換と半田増しを行いほぼ作業は完了です。
ゼロ調整やアイドリング電流の調整を行い音出しエージングに入りましたがウォームアップ後にポップ音が出ます。
出力を確認するとゼロ調はあっていますが、ウォーム時の出力とウォームアップ直後の出力電圧差が50mV位発生しておりこれがポップ音の原因の様です。
このアンプは他のアンプの様に電源ON後に出力回路が安定後にリレーを入れて出力をスピーカー端子に繋ぐ方式をとっていません。
ウォームアップ後にアイドリング電流回路を制御する方式をとっています。
出力以下3段くらいのトランジスタのコンプリ特性を合わせる様にすればポップ音をなくす事は出来ると思いますが、費用の事を考えて今回はこのまま使用して頂く事にしました。

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音は古いラックスマンのL-309辺りを彷彿させる音がします。
低音に艶があってなかなか聴かせてくれる音がでてきます。


 2011_07_23



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今回は以前ロクサンROK-DP1ミュージカル・フィディリティ社のA1の修理依頼をして頂いた岡山のH氏よりの依頼でYAMAHAのアンプCA-1000とチューナーCT-800の修理とオーバーホール依頼です。
YAMAHAらしい綺麗なつくりの製品で、部屋の置物としても悪くないですね。
CA-1000はA級モードにした時にノイズが出るそうで、CT-800は電源ON後しばらく音量が安定しないとの事です。

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早速アンプの分解です。
ノイズ対策?カバーがされて内部の確認が簡単には行きません。
配置も立体的場部分があり手間隙かけて作られており組み立てコストだけでもかなりの額になると思われる作りです。
A級時のノイズを先に調査しましたがこちらは後で記載します。
まずはオーバーホール関係です。

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ボリューム類は分解出来る構造なので分解すると案の定接点部分に使用に伴う傷汚れが有りましたので清掃します。

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接点類も見事に酸化して黒ずんでいました。接点はかなりの数があったのでボリュームと合わせて清掃するのにまる1日を要してしまいました。
あれもこれもと機能があるのもオーバーホール泣かせです。

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さてA級時のノイズですが出力基板上で信号にノイズが載るポイントを探して此処と思われるトランジスタを交換しましたが修理できず、次々とトランジスタを交換するもノイズはなくなりません。
A級切り替えのSW類は既に清掃していますので問題がないのでどうしたものでしょう。

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不具合の状態から電源かな?との思いも有りましたが実際に電源を調べるとなんとA級時のトランス直後の整流波形に0.5Vからのリップルがありこれを何とか抑えようとしましたがどうにもならず今回のノイズ修理は断念です。
一応A級時の出力トランジスタのバイアス電流も確認しましたが正常値でした。

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次はチューナーの修理オーバーホールです。
電源ON時の出力音量のフラツキは確認できなかったので、オーバーホールのみの作業です。
こちらは平面的に部品が配置されていて整備し易い構造です。

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電解コンデンサの交換と半田増しを行い順調に作業は行うことができました。

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この木製のケースの製作1つをみても手抜きが有りませんね。
流石はピアノメーカーの関係会社だけの事はあります。

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音は一般的に繊細な表現がされると言われている様ですが私はそうは思いません。
外見はその評価される様な作りですが音は全く違ってわりと男性的というか太い音が出てきます。
これはこれでなかなかいいですね。
この音は趣味で乗っている昔のYAMAHAのバイクに通じる所があります。

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上のアンプ等と同時にテクニクスのSL-1200も33回転側がロックしないとの事で修理にきていましたので一連のSL-1200でも一番初期のものでしょうか。
動作を確認すると33回転がロックせず調整ボリュームを動かすとさらに状態は悪くなる事を確認しました。

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多分ボリュームの接点不良と思われるのでボリュームを分解しようとしましたがボリュームを本体から外す事ができません。
写真では右下にある2個並んだ丸い物がボリュームです。

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ボリュームの先がネジになっており此処にネジロックを塗りこんで摘みを取り付けていました。
仕方がないのでボリュームを壊して新しいボリュームを使うことにしました。

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見てくれは今一ですがちゃんと回転がロックする様になりました。
このあと基板の電解コンデンサ・半田増しを行い作業は終了です。


 2011_07_06


SONOGRAPH SC-1

Category: アンプ  

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今回は某県のI氏よりの依頼でソノグラフのSC-1と言うプリアンプです。
外観名称から以前修理した
ソノグラフのCDプレーヤーのSD-1と同じ頃の製品の様に思えます。
サイドウッド等は同じ物でしょうか。
今回の修理内容は低音が出ないとの事なので早速音出しを行いました。
不具合内容通り低音がスカスカで低音のエネルギーが全くありません。

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早速調査の為に分解して回路確認です。
ソノグラフは部品や配線パターンが整然と配置されていて確認が容易で助かります。
大まかな回路図を作成して不具合箇所を予想します。
回路図が有れば作業も早く取り掛かれますが、そんなものはありませんのでまずは回路図作成です。
原因はコンデンサの容量抜けです。
フィルムコンデンサでも容量抜けを起こす物なんですね。
電解コンデンサの容量抜けは当たり前ですがフィルムコンデンサで起こるとは、今後の不具合要因に追加ですね。

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スイッチ類も接触不良が起こると言われていたので分解すると接点の酸化が見られました。
このSWは透明のカバーが外れないので接点の清掃は一苦労です。

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このSWの分解にはボルトが2個付いており1個目はすんなり外れましたが、2個目はえらく固く力一杯回すとなんとボルトが緩まずネジが切れました。
良くみるとネジロックを塗布していたようです。
こんな小さなネジの時はネジを締めた後にナットの頭に少し塗布する程度にしてほしいですね。

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完成です。
せっかくなのでコンデンサは音が良いと評判のASCへ
電源の整流ダイオードはファーストリカバリーに交換です。

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スカスカだった低音も力強くなり
FETで構成された回路から出るスピード感・繊細さ。良い音が出ますね。


 2011_06_29



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今回も石川のI氏よりSONOGRAPHE SC22
に続き、ハーマン/カードンのパワーアンプhk870のオーバーホールです。
一般のオーディオ機器とは違い外観的な装飾は全くありません。
ハーマン・カードンはどちらかと言うと性能重視ですね。

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内部はといいますと
かなり大きいトロイダルトランスとその横に伸びたヒートシンクが眼にはいります。
配置もすっきりとして確認しやすそうです。

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出力トランジスタの放熱用シリコングリスがカラカラに乾いていましたので全数トランジスタを外して塗り替えました。

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上の出力基板は手半田を行っておりクラックは有りませんでしたが、プリ段の基板は自動半田機での半田の様で至る所に半田クラックがありました。

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底板を外した状態です。
出力パワートランジスタが整然と並んでいます。
トランジスタは東芝・コンデンサはELNAとまるで国産のLUXMANと同じ様な部品使いです。

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先に修理したソノグラフのプリアンプSC22と組み合わせて音出しをしていますが、スピード感と力強さがあり、これに音の深みが有ってかなり聴かせてくれる音が出てきます。
アルテックの604-8Gが負ける位の音が出てきます。


 2011_05_22


SONOGRAPHE SC22

Category: アンプ  

blog_import_53b8de8608a9f.jpg 
今回も石川のK氏よりPHILIPS AZ6801に続き、ソノグラフ社のSC22と言うプリアンプのオーバーホール依頼です。
このプリアンプも日本に何十台あるかと言う製品のようですね。

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天板を取ると内部はスッキリとした部品配置と質の良さそうな部品が眼に入ります。

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入力セレクトSWの調子が悪いと言っていたのでSWを分解してみると接点が結構酸化して黒ずんでいました。

blog_import_53b8de8a000c9.jpg
電解コンデンサの交換や半田の状態の確認等行ったところ、半田は全て手半田を行っている様で問題になる様な所はありませんでした。
今まで100台近くオーディオ製品を修理していますが半田クラックがなかったのはこのSC22だけです。
せっかく分解したので整流ダイオードをファーストリカバリーに交換しグレードUPです。
劣化する部品は電解コンデンサ2個だけで設計者・会社の製品に対する姿勢の良さに関心します。

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基板のパターンもシンプルで無駄が無く回路を確認するのも容易でいいですね。

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音はさすがはFETをメインにしたディスクリート構成作られているせいか、音域レンジ・スピード・押し出し共にソースに入っている情報を忠実に再現してきますね。流石だと思います。


 2011_05_16


VAC 60M

Category: アンプ  

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今回は地元福山のS氏からの依頼で左chの電源故障との事で此方にきました。
あまり聞きなれないメーカーですが、アメリカのフロリダにあるVAC(ヴァルブ・アンプリフィケーション・カンパニー)の真空管アンプです。
よく知られているオーディオでは日本マランツと共同で復刻版のmarantz7・9を作成している様です。
アンプはPA-45B電源はPS-90Cの型式となっていました。
出力管はKT88のプッシュプルで、型式からは出力が45Wのアンプと思われます。
箱は5~10mm厚のアルミ板を加工しその上にピアノの様な厚みのある塗装を施しています。
新品時には扱いに苦労したのではないかと思えるアンプです。

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早速不具合のある電源ユニットの調査です。
裏ブタを開けると中は意外とスペースがあり中央の電解コンデンサの束が妙な取り付けをしている位で他の部分の作業性は良さそうです。

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不具合の原因は高圧トランジスタ・ツェナー・抵抗の焼損のようです。
高圧トランジスタは日本製の物で代替が利くトランジスタを見つけましたがツェナーが見つかりません。今回も海外からの購入です。

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発注して2週間やっとツェナーの入荷です。焼損している部品を交換して動作確認を行いました。
結果は良好と成るはずでしたが、交換した抵抗が異常に発熱しています。
回路を確認し、実際の抵抗部分の電流を確認すると4.5Wを消費している有ることが分かりました。
元の抵抗が2Wの物だったので何も疑わず2Wの抵抗を使いましたがこれではもたないですよね。再度5Wの抵抗を購入して取替えやっと動作OKとなりました。
バランスを合わせる為に焼損した場所の右ch部分も同じ部品に交換しておきます。
電解コンデンサも今回交換です。

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年数が経っているのでアンプ側も内部確認です。
こちらは入力段の真空管の所で部品が団子の様に取り付けられており整備性はお世辞にも良いとは言えません。
とてもメーカーが作ったとは思えない様な部品配置と配線です。
こちらも電解コンデンサの交換とカップリングコンデンサの交換を行いました。

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電解液が滲み出たように見えます。これ位大きいコンデンサでも液漏れが起こるんですね。

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性格上見た目が綺麗でないと気に入らないので部品はなるべく縦・横に配置するようにしました。
これは完全に自己満足の世界ですが。
カップリングコンデンサはASCの物に交換です。
元のフィルムコンデンサより寸法が大きく音に期待が持てます。
ただしカップリングコンデンサは一番下に取り付けがされていたので周りの部品を全て外してからでないと交換できないと言った状態で、2台分8箇所のコンデンサを交換するだけでまる1日以上の時間を要してしまいました。

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修理・オーバーホールがおわりましたので出力管のバイアス調整です。
最初から電流測定ができるように回路を組み込んであり電流計をジャックで取り付けすればすぐ調整できます。これは簡単でいいですね。

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音の印象はまず低域の力強さがかなり凄く曲によっては暴力的と言える位音がでます。
また音域レンジも広く音の分離や繊細さも持ち合わせておりかなり聞かせてくれる音をだしてくれます。
我が家のアルテック604ではその力を受けきれないような感じですね。


 2011_05_03



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この度は以前ロクサンROK-DP1の修理を行った岡山県のH氏よりイギリスのミュージカル・フィディリティ社のA1というアンプの修理依頼がきました。
春・夏になると左チャンネルが不調になるそうです。
これアンプなのという位少いアンプです。
仕様を調べると20W+20WのA級動作のアンプの様です。

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突然コントロール基板状態になりましたが、途中の写真を撮り忘れました。
不具合より半田クラックかコンデンサの容量抜けが発生していると思われましたので基板のチェックを行います。

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ブロックコンデンサの頭部がみごとに膨らんでいます。
半田付けに致命所になる様なクラックはありませんでしたが、プリ段のカップリングコンデンサに容量抜けが在りましたので不具合の9割方はコレだと思います。

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セレクトSWの接点部分も黒く酸化しています。
これも不具合要因の一つですね。

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フォノイコライザーとプリ段にはオペアンプTL084が各1個ずつ使われて信号増幅をおこなっています。
さすがにこのオペアンプでは時代遅れなので現在のオペアンプの適当なものをチョイスしようと思います。

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電解コンデンサの交換とオペアンプの交換と半田増しを行い作業は終了です。
ばらばらにしてあった部品を元の場所に組み付けます。
メンテナンスしやすいとは言えませんが構造や回路はシンプルでいいですね。

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元の印象は柔らかくて歯切れの良い音がしますが音の分離が出来ていない所が残念かなと言った状態でした。
修理後は音域がグッと広がり音もかなり繊細な所まで表現が出来る様になりました。
我が家で使っているLUXMAN L-580と聞き比べても全然遜色がありません。
違いは柔らかいL-580ガツーンとくるA1と言った所ですね。


 2011_04_06


LUXMAN L-580

Category: アンプ  

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今回は我が家の現在のシステムで一番古参のアンプLUXMAN L-580のオーバーホールです。
プレーヤー等の修理後の音出しにかなり酷使した為かこの正月明けに高音域での音の濁りが感じられる様になりました。
最近は夜も昼もこのアンプが鳴っていない時はないくらいの使用頻度でしたのでとうとうギブアップの様です。

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カバーを取ると1/3を占める程のパワートランジスタ用の冷却フィンとこれもまた大きい電源トランスが眼にはいります。
配置はシンプルで回路を追うのが楽そうです。
手前右にあるドライバー基板等を外そうと思いましたがどうも裏からでないと取れないようです。
サイドに2002年に修理を行った時のシールが貼られていました。
丁度このアンプを購入した少し前に修理をした事になります。

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裏に有るボトムシャーシーはセラミックをFRPに混ぜて作ったとのメーカーの説明が有りますが、持った感じと型で抜いている外観はまるでアルミ鋳物です。

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ボトムシャーシーを取り基板押さえのステーを取れば基板が出てきます。
内部には錆び等無く過去に亘って環境の良い所で使われてきた事がわかります。
なかなか分解しやすい構造で整備性はいいですね。

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こちらはドライバー基板の半田クラックです。見事にヒビが入っています。
他にも多数のクラックが有りました。

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こちらはヒートシンク部分に取り付けられているパワーアンプ基板の半田クラックです。
ここはパワートランジスタへのコネクタ部分です。
L型のコネクタピンの先に直接パワートランジスタが半田付けされています。
A級動作のアンプの為に常時出ている熱気はかなりの物なのでクラックが出るのは仕方がない事ですね。
今回は早めの修理を行いましたので、電解コンデンサ以外で交換部品は無く作業も順調に進みました。

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L-580の修理中は古いLUXMANのL-309で音だし確認をしていました。
L-309は高音域での繊細さは無いものの低音の迫力はL-580より有るなと感じました。
しかしオーバーホール後L-580に戻すと出てくる音の迫力が違いますね。
今まで聴いていたL-580の音は何だったんだろうと思うほどオーバーホール前よりもレンジの広がりとスピード感がアップしています。
どうも半田クラックで音の情報が無くなっていた為に低音の迫力がL-309にも敵わないと感じてしまったようです。
以前の修理時に行ったと思われる半田部分は全く問題の無い状態でした。
メーカーの半田槽で行う半田付けはほとんどが薄付け状態に成っているため経年劣化による耐久性は低いので修理するならば全体の半田増しを行ってもらいたいもんですね。

2015年  お嫁にいきました。
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・1)
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・2)
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・3)
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・4)
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・5)
代理の「思うところ」・・・(L-580 押しかけ女房・・終)

 2011_01_08


KRELL KSA100MK2

Category: アンプ  

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KRELLデビュー作のKSA-100の改良版のMK2です。
とにかく重たい、動かすのが嫌になります。約50kg弱ある様です。
以前紹介したプリアンプのPAM-3と合わせる為に購入した物で、今回はオーバーホールで此方にきました。

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金メッキのプレートに小さな文字でMK-2の刻印が入っています。
デビュー作との違いは大まかにトランス(トロイダル)とドライバー段のトランジスターにFETをつかっている2点の様です。
スピードUPを狙っての変更でしょうか。

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早速音出しを行ってみましたが左右で音が違って聞こえます。
内部を確認すると左右のパワートランジスタの型式が違っていました。
このアンプは過去に1度修理をしたそうで、当時の代理店の修理シールが貼ってあります。
別件でやはりこのメーカー修理シールのアンプを修理した時も左右のパワートランジスタが違っておりました。
このときはワット数も違うと言うひどい物でした。
音色が好きで結構気に入ってるメーカーだけに残念です。
せめて左右同じトランジスタを使ってほしいものです。

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一つ上の写真はオーバーホール後の写真なので綺麗に見えますが、こちらが実際のオーバーホール前の写真です。
錆び・埃・ヤニの様な汚れが25年の歳月を感じさせます。
中で眼を引くのが40000μのコンデンサ4つと直径170mm高さ145mmのトランス2つです。
内部構成はとてもシンプルで整備性はかなりいいですね。

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パワーアンプの心臓部は底からのネジ8本を外す事で筐体から取り出せます。
この後ドライバー基盤の半田増しとパワートランジスタの全交換とヒートシンクの清掃を行いました。
コンデンサも巨大なブロックコンデンサを除いて交換です。

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先の音出しの時にファンの軸受けの音が気になったので分解して清掃・グリスUPをおこないました。
動作テストでは異音も無く動いてくれました。これで当分はもつでしょう。

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内部を触った後の電源投入にはいまだに緊張します。
過去のコンデンサの爆発・部品の焼損のとらうまですね。
バイアス・ゼロ調整を確認していよいよ音出しです。
これ位のクラスになると出てくる音がかなり違いますね、音に余裕が感じられます。
我が家の604-8G(620タイプ)では低域が素直に出て来れない位のパワー(スピード)がある様でボリュームを上げると低音がこもる様な音になります。
こんな時はエンクロージャーの容量を大きくしたいと思わされます。
力強さ・スピード・繊細さ・レンジの広さどれをとっても問題のないアンプです。
特色は温かみのある音でしょうか。早くPAM-3・CD-DSPと繋いでみたいですね


 2010_12_24



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オーディオ専用パワートランジスタのNM-LAPTとアドバンスドα-Xバランス回路を持つSANSUIのAU-α907DRです。
このアンプは片チャンネルの音が出なくなったとの事で此方にきました。
しかしこのアンプも重いですね、腰をいれて持たないと身体を壊しそうです。

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症状を確認したところ電源投入して一旦プロテクトは解除しますが音量を上げて暫くするとプロテクトがはたらいてしまう状態でした。
パワーアンプダイレクトにて確認しても同じ症状となったので不具合の原因はパワーアンプ回路で発生しているようです。
パワーアンプ基板の確認の為に天板をはずすと全体の1/4を占めるトランスが真っ先に眼にはいります。
さすがは当時のフラグシップだけの事はあり物量投入がすごいですね。

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パワーアンプ基板を取り出して半田を確認するとプリ段のトランジスタ周りの半田付けにクラックが多発していました。
とり合えず目立つクラックが発生している所に増し半田を行い、音だし確認を行うとプロテクトが掛かる事はなくなりました。

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この後全基板の半田増しと電解コンデンサの交換、セレクトSWの清掃を行い修理作業は完了となりました。
20年も経つとセレクトSWの接点もこんな状態になってしまいます。
これでは繊細な音楽情報は伝わらないですね。
バイアス調整やゼロ調整等を確認していると右chのパワートランジスタ出力が±5V(プッシュプル)で出力が0Vとなっており、元々の不具合原因はここに有るようです。
調べてゆくとバイアス調整回路部分のトランジスタに不具合がある事がわかりましたのでトランジスタを代替品と交換しバイアス調整・ゼロ調整を行い無事修理を終える事が出来ました。

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年式が近い為か外観や内部回路は以前修理した
AU-α607 MOS PREMIUMによく似ています。
大雑把にはトランス容量と出力トランジスタが違う位です。
音はレンジの広さ力強さスピードがありいいですね。
607では物足りなかった低音も出ておりオールマイティで使えるアンプではないでしょうか。
個人的に欲を言えば音の余韻に艶っぽさがほしいかな。


 2010_12_10


LUXMAN LX-360

Category: アンプ  

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LUXMANの管球式プリメインアンプのLX-360です。
このアンプは見た目通りかなりの重さがあり移動するのがいやになります。
一見トランジスタアンプの様な外観で管球アンプらしくありません。
以前中古で購入して我が家のメインアンプとして使用していましたが、プロテクト状態が解除しなくなり使用できなくなりましたのでこの度オーバーホールを兼ねて修理をする事にしました。

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トップカバーを外すと後ろ側に出力トランス・電源トランス、左右にパワーアンプ基板、中央にイコライザー基板、写真では見えませんが手前にコントロール基板が配置されています。
プロテクトが解除出来ない原因を調べて行くと電源トランスの1個が出力していませんでした。
トランスを外してコイルの抵抗を確認すると入力側が断線していました。
LUXMANのサービスにトランス交換を問い合わせたところ不具合のトランスは既に在庫が無く修理不可との事でした。
このままこのアンプをお蔵入りにしたくなかったのでコイルの線径と回路図よりトランス容量を判断しワンオフで㈱フェニックさんでトランスを製作して頂きました。

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トランスはアンプの後ろ側上下2段でトランスを配置しており、不具合のトランスは下側にあり結局アンプを全バラにしないとトランスを外す事ができませんでした。
トランス製作依頼時にばらしたトランスの出力側のコイルの巻き方を伝えた所「Rコアトランスは左右対称にコイルをまいてバランスを取るので言われたコイルの巻き方では性能が悪くなります」と指摘されてしまいました。
当時の設計者はRコアトランスの事をよく知らなかったのでしょうか?

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写真は裏ブタをはずして写したもので、中央に見えるのは電源基板です。
出来上がったトランスを組み込み、全基板のハンダ増し、電解コンデンサの交換、セレクトSWの分解清掃、出力リレーの分解清掃を行いオーバーホールは完了しました。
このアンプのハンダは今までで見たアンプのなかで一番クラックが多く見られ、ものの見事に全基板どれをとってもクラックの入ってなかったものは在りませんでした。
使用時にかなり熱く(天板は手でじっと触れない位)なるのでこの熱によりクラックが発生したものと思われます。
ただハンダの材質自体のあまり良くない物を使っているように見えます。
良いハンダは艶があり見た目が綺麗ですがこのアンプのハンダは色がくすんでいます。

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音色はどちらかと言うとトランジスタアンプに近い感じがします。
手持ちのL-580にほわっとした所と芯が多少加わった感じですが真空管アンプとしては全体に音が薄く感じます。
この度もう少し管球アンプらしくしようと出力段のカップリングコンデンサをフィルムコンデンサよりオイルコンデンサに交換してみました。
効果はシンバルやベース等の余韻が綺麗に伸び且つ音が繊細になりました。
また全体に音も厚くなり交換の成果は充分にありました。
このアンプをお持ちの方で現在の音に不満をお持ちの方にはお勧めです。


 2010_10_14



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サンスイの607シリーズ15周年記念モデルでMOS-FETが採用された限定品のAU-α607 Premiumです。
見た目より重さが有り注意して持たないといけませんね。
このアンプは片側の出力が出ないので1度修理したが半年もしない内に再度同じ症状が発生してしまい先に修理した店の技術に不信を抱き此方に修理依頼をして来たものです。
修理と同時にオーバーホールの依頼も受けました。
カバーを外すとシンメトリーに配置された内部が見えます。
音質に影響の有る部分のコンデンサにはELNAのシルミックその他の部分も音響用のコンデンサを使い全般に高価な部品が使われています。

blog_import_53b8dfbfd6e39.jpg
以前修理をしたと思われるパワーアンプ基板を外して見ると何箇所か再ハンダをしているのがみられましたが、部品交換はしていないようです。
さらに基板を確認するとパワトラ(FET)前段のトランジスタにハンダクラックが見つかりましたので再ハンダをしました。
ここで音だししてみると不具合無く音がでましたのでこの後全基板の再ハンダ・ボリュームの分解清掃・セレクトSWの分解清掃・出力リレーの分解清掃を行い3日間のエージングを始めました。
このアンプは基板同士の影響を防ぐ為か各基板が筐体に囲まれており整備性は良く無く上記オーバーホールに丸々4日間の時間を要しました。
出力にMOS FETを使っているのでアキュフューズのE303辺りのスピードと押しの有る音を想像していましたがメーカーが違うと違うもんですね。
ボーカル等の中音あたりはいい味を出しているのでボーカル中心で聞くにはいいですね。
ただ高音の伸びが無くハイファイ的な音楽を聴く人には物足りなさを感じると思います。

blog_import_53b8dfc10a978.jpg
以上まあまあ順調に修理が運んで行きましたが、エージング3日目になってなんと片側の出力が小さくなっている事に気がつきました。
この後プロテクションが掛かる様になってしまい再度修理する事になりました。
原因はパワーアンプ基板のコールド側トランジスタ2SA1145の不具合によるものでした。
多分再ハンダの熱により弱っていたトランジスタにとどめを刺した様です。
なにはともあれ返却前に不具合が出て助かりました。


 2010_10_14



087.jpg 
中途半端に持とうとすると腰が壊れそうで、 動かすのが嫌になる位重いM-4000です。
ピークレベル表示の不具合とオーバーホールで此方にきました。
当時(’75)35万円との事で大卒初任給8.5万円の4ヶ月分に相当する金額です。
よっぽどオーディオが好きでないと購入できない金額ですね。
大きなUVメーターが付いており、音楽に合わせて振れるのを期待しましたが。
感度が低いのか一般家庭で聞く位の音量では針が振れません??残念です。

086.jpg
ウッドのケースを外すとシンメトリに配置されたとても整備性の良いアンプです。
中央に見える4つのブロックコンデンサは交換出来るコンデンサの入手ができませんがその他の電解コンデンサは全て交換しました。
また各基板の増し半田とパワートランジスタ部の放熱グリスのやり変えを行いオーバーホールはほぼ完了です。
ピークレベル表示の不具合についてはLEDをドライブしていたトランジスタに不具合が見つかりましたので同等品のトランジスタに交換して修理完了です。

092.jpg
180W+180W連続出力を可能にするためのヒートシンク、こちらも大きいですね。

076.jpg   
こちらはM-4000と一緒にオーバーホールで来たC-5000Aです。
写真はウッドのケースを取った状態です。
こちらはM-4000より4年位後に出た製品ですがこちらも当時35万円と高額です。

086.jpg
配置は機能別の基板が横一列に並べられており、こちらも整備性のよいつくりです。
電解コンデンサの交換と増し半田、スイッチ類の接点の清掃・ボリュームの接点部の清掃を行いオーバーホールは完了です。
両方の整備が終わり音だしを行いましたが、流石に当時の高級機とおもわせる音の出方ですね。
音のなめらかさと厚みはラックストーンと言われる音でしょうか。
エージングの為に3日位聞きましたが聞き疲れのしない音で、今でも充分通用すると言うよりこの音を超える機種を探すほうが難しい位ではないでしょうか。


 2010_08_23



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音への影響を除く為にコンデンサの使用を極力なくしたと言われる通り中にはほとんどコンデンサが無い機種です。
但しこの次のE-303Xにはかなりコンデンサを使っているのですが・・・・方針変更でしょうか。
内部は整備性の良い作りになっており出力基盤は天板を取ればすぐに取り出せる位置にあります。
このアンプは音が出ない不具合できました。
調べてみると左chの出力トランジスタが壊れて出力がショート状態となっていました。
さらにトランジスタの壊れた原因を調べて行くと2段前のトランジスタの不良が見つかりました。

1accuphase.jpg
ここで壊れているトランジスタを交換して修理完了としたかったのですが、誤って大丈夫な右chの出力トランジスタを壊してしまいました。
これで修理で頂く金額が飛んでしまいかなり凹みました。
肝心な音はかなりゴリゴリとした押しの強い音が出てきます。
気に入った人にはたまらないのでしょうね。
次の機種のE-303Xはかなりゴリゴリ感が消えてしまいここでも方針変更でしょうか。


 2010_05_12




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Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
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