プロフィール

山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村



WADIA WADIA861

Category: WADIA861  

RIMG1235.jpg
今回は神奈川のM氏からの依頼でWADIA861のオーバーホールと音質改善です。
不具合はトレイの開閉に問題が出ている様です。
音質改善は出来る限りの事を実施してほしいとの事でした。

RIMG1060.jpg
今回のピックアップは現状のままでアイパターンの電圧幅・レーザー電流共に新品状態でした。レーザー電流調整無しで使用出来る状態は今回が初めてですね。
ピックアップ自体は銘板から交換されていると判断できるので、交換後の使用時間が少ない物と思われます。

RIMG1103.jpg
グレードアップされているVRDS円盤を下から写したものですが、加工も仕上げも奇麗ですね。ただブリッジにこれだけの剛性が必要なのか・・・

RIMG1128.jpg
スイフトカレントはディスクリートではなくICとして作成していたんですね。特許購入してICを新規で再作しているのでかなりの金額を投入したのでしょうね。
その反動か電源用のコンデンサがWADIA860の時のチップタンタルから電解コンデンサにランクダウンしているのは残念な事です。

RIMG1234_20170410130009952.jpg
表面実装の電解コンデンサの交換にかなりの時間を取られましたが、ほぼ完成状態です。

RIMG1247.jpg
素の音は一言で表せばWADIAらしくない音で、中低音が妙に膨らんで分離出来ていない音と成っています。
今回の音質改善でLTD-Blueに使った改善も実施してみましたが狙った音にすることは出来ませんでした。殆ど同じ基板構成のWADIA860はLTD化で十分聴き応えがある音に成った事より判断すると、回路の違いはスイフトカレントの有無なので此処がネックに成っていると思われます。
どうもセールスポイントのスイフトカレントSC1はオペアンプより性能が劣る様に見えますね。



 2017_04_13



 RIMG1035.jpg

今回は東京のS氏からの依頼でWADIA6のオーバーホール・音質改善の実施です。
中古販売店から今年の初めに購入したもので最終的にはLTD-Blue化まで実施したいとの事です。

RIMG0960.jpg
ピックアップは残念ですが寿命のようなので中古良品に交換です。
通常はレーザー電流調整を行いアイパターンの電圧幅を新品並みにするのですが、今回交換したピックアップは電流調整無しでOKでした。中古品でも程度の良い物が有るんですね。

RIMG0986.jpg
表示窓は過去に一度修理していた跡が有りましたがそれでも脱落しています。あまり丁寧な修理とは言えず表示窓の表に接着剤の跡が残っていました。

RIMG1032.jpg

WADIA6も既に40台目となり交換パーツや作業手順がほぼ確立して来ましたので流れ作業的にオーバーホール・音質改善をこなせる様になっているので気分的には楽ですね。
ただD/Aアナログ基板の銅箔が弱いので電解コンデンサ交換時に必ずランドが取れてしまいます。
細心の注意を払って作業したにも関わらず今回も5個位ランドが取れてしまいました。
このWADIA6はLTD-Blueまで行う予定なので、基板保護の為にLTD時に使用するコンデンサを使いました。

RIMG1042.jpg
今回は音質改善までですが、この状態でもかなりのレベルアップした音に成っているので十分聴き応えが有ると思いますね。



関連記事
 2017_04_08


TEAC VRDS-50

Category: VRDS-50  


今回は神奈川のK氏からの依頼でVRDS-50のオーバーホールです。
VRDS-50の上に載っているのはOdeon-liteでVRDS-50のD/AコンバーターとOdeon-liteのどちらが良いかとの質問にOdeon-liteをお勧めしたのでVRDS-50はトランスポートで使いOdeon-liteは音質改善する事に成りました。
Odeon-liteは金額の割に優れ物でかなり音が良かったので当方も一時期アンプの修理後のエージングにはこのOdeon-liteを使用していましたので懐かしいですね。

RIMG0749.jpg
まずはピックアップの確認からです。
TEACの製品は触ることが殆ど無かったので久しぶりの計測です。
ピックアップはレーザー電流調整で十分使用できる物だったので電流調整を行いましたが、これが曲者で電流調整をする為にはドライブユニットの両サイドの補強を外さないと出来ない構造で、おまけに左側のD/Aアナログ基板は外さないと補強が外れない構造と成っていました。

RIMG0779.jpg
これだけ埃が付いているのは初めてです。天板や天板取り付け部に埃と水分による汚れがこびり付いていましたのでプレーヤーの為に設置環境を考えて頂きたいですね。

RIMG0791.jpg
デジタル出力基板ですが見慣れたWADIAとはかなり違いますね。

RIMG0866_20170330230349e97.jpg
使われているDACは、「筑波大学が発明した新理論であるフルエンシー・セオリーに基づいて開発されており、連続サイン波の再現性以上にパルス成分の再現性(インパルス応答性)を重視した」と言われる新潟精密のD/Aコンバーターが2個も載っていました。
素の音はと言えば悪くはないんですが音質改善するにはオペアンプの数が多くてかなりの金額に成ってしまいそうな構成です。

RIMG0873_20170330234107ef2.jpg
D/Aコンバーター周りのPWM出力の合成回路です。当時のマルチビットのD/A
コンバーターの出力回路に比べ部品点数が数倍となりコスト的には不利になるのにメーカーが良く採用した物だと思います。

RIMG0839.jpg
こちらがOdeon-liteの内部です。
非常にシンプルな作りですが右上のソリッドチューブと呼ばれるアナログ出力回路が出て来る音の大半を決定している位影響力が有るものだと思われます。
内部のICは型式等を削っているのでメーカー不明です。
Odeon-liteを作った会社は2007年に長期休業?したようです。これだけの技術力が有るのに残念ですね。

RIMG0907.jpg
オーバーホール・音質改善も終わり音出しエージングです。
出て来た音に驚きです。
3年かけて仕上げたLTD-Blueとよく似た音が出てきます。WADIAをBlue化した時に用いた音質改善を試しにOdeon-liteにも応用してみたのが正解だった様です。
見てくれを気にしなければOdeon-liteも有りだと思いますね。



 2017_04_03



2017年3月16日掲載
RIMG0573.jpg
代理からの勧めで2013年の暮れにオーバーホールした東京のO氏のWADIA850のBlue化です。
3年足らずの使用ですがピックアップの性能がかなり落ちていましたのでピックアップの交換となりましたが、これが後に大変な事を起こしてしまいます。

RIMG0671.jpg
このWADIA850は後期型なので前期型とはピックアップやコントロール基板が違っています。
コントロール基板のパーツは面実装の物が使われており電源強化の為のコンデンサ交換は手間が掛かる作業となります。

RIMG0674.jpg
WADIA850LTD-Blue内部の初公開です。
ピックアップは当方の所有プレーヤーのメンテナンス用として海外から取り寄せていた物ですが当然アフターパーツで多分中国製と思われます。
LTD-Blue化がほぼ完成と言ったところでトラッキングが出来ない不具合が発生してしまいました。写真の様にアイパターンには問題が無いのですが・・・

RIMG0666.jpg
又もドライブユニットの不調かと思いドライブユニットを入手して交換するもトラキングの不具合が治らず、コントロール基板の交換・再度ピックアップ交換等するも全く駄目でお先真っ暗な状態です。

RIMG0677.jpg
試しに手持ちの中古のピックアップを使ってみると今までの不具合はどこへやらと全く不安の無い再生が出来る様になりました。
この写真のピックアップはアフターパーツではなくSONYの純正品です。
不具合を起こしたピックアップはトラッキング性能(フォーカス・トラバース)が純正の物に比べ低くCDのピットを捉えることが出来ない状態に成っていたものと考えられます。
アフターパーツのピックアップ購入は一か八かだと言う事を久々に再認識した作業でした。
後から思うとアイパターンの電圧幅は有るがCDの認識に難の有ったCDM-1のレーザーダイオード交換の物と同様な不具合ですね。

音はLTDと比べても空間表現がアップしており音出しエージングでも楽しく聴かせて貰える状態で良いですね。


2014年1月9日掲載
blog_import_53b8db59bac2d.jpg
今回は東京のO氏からの依頼でWADIA850のオーバーホールです。
発売後既に15年近くになるので点検整備をしておきたく代理店に依頼したが頼りない返事との事で此方でのオーバーホールとなりました。
WADIA850は代理店での修理が効く製品ですが様々のリスクに付いて了解して頂いた上での修理受付です。
表示がクッキリとしているのは表示器を交換した後に写真を撮っている為です。

blog_import_53b8db5ace699.jpg
まずはピックアップの確認の為に天板を取るとなんと
1台目のWADIA850とは違ったVRDS機構が載っておりました。
途中でTEACのVRDS機構の生産が切り替わったのでしょうかね。
測定をするとアイパターンの電圧幅が狭く寿命に近い状態である事が判りました。
1台目のWADIA850と同じピックアップはある程度在庫を置いているので気にしていませんでしたが、VRDS機構の変更に伴いピックアップの型式も変わっており、この後急いでピックアップの手配を行う事になりました。
このあとCDを認識するが再生出来ない不具合が出始めピックアップの問題ではない不具合の発生です。
此方が表示器交換前の写真なのでかなり暗く感じます。

blog_import_53b8db5bef733.jpg
SONYのピックアップはRF回路を含め安定性は有りますがレンズを支えているサスペンションがネックですね。
他社の様に金属ワイヤーのサスペンションであればもっと寿命も長く取れたと思えるだけに残念です。

blog_import_53b8db5d2cfc3.jpg
ピックアップを交換してもCDの再生が出来ない不具合は解消せず、VRDS機構そのものを交換となりました。
KRELLのKPS-28Cの時にも同じVRDS機構の不具合がありましたのでこのVRDS機構(RF・サーボ基板を含む)に何か特有の弱点を持っている様です。

blog_import_53b8db5e41a75.jpg
表示器もかなり暗くなっていましたので中古良品に交換です。
交換した物を比べると暗くなった表示器の内部が少し曇っている様に見えます。

blog_import_53b8db5f437ce.jpg
RF・サーボ基板は表面実装基板と成っているので電解コンデンサの交換は意外に手間取ってしまいます。

blog_import_53b8db60b0c47.jpg
D/A・アナログ基板の出力用のオペアンプにも表面実装のオペアンプが使用されておりオペアンプの選択が制限される状態なのでDIPタイプのオペアンプが使用出来る様に基板を追加です。
オーバーホール・音質改善とこれで作業も終わりほぼ完成の状態です。
フルサイズの筐体なので重さはありますが、内部には結構余裕があるので作業性は良いです。

blog_import_53b8db61c91ac.jpg
オペアンプの性能が上がると基本的に持っている能力を発揮出来るので良いですね。
籠り気味の音もクリアになり気持ちの良い響きのある音を出してくれる様になりました。


関連記事
 2017_03_16


FUSION CD64

Category: FUSION CD64  

2017年3月13日掲載
RIMG0598.jpg
音飛びが出るとの事で再入院のCD64の内部です。
天板にスリットが有るので内部には容易に埃が侵入してしまいます。今回の不具合はこの埃が原因で音飛びや誤動作が出ていました。
ピックアップは約4年半の使用ではほぼ劣化もみられず、一安心です。
埃が原因だから自分でも出来ると思った方はご注意ねがいますね。
安易にレンズクリーニングを実施するとピックアップのサスペンションにダメージを与えかえって読み取りを悪くする場合があります。

2012年9月22日掲載

blog_import_53b8dce16b911.jpg
今回は千葉のF氏よりの依頼でFUSION CD64の修理です。
メーカーはZIAよりTUBE TECHNOLOGYに変わっていますがネット上にあるカタログより内容は同じ製品に見えます。
英国のオークションで購入されたそうで電圧がAC230Vとなっています。
現状はCDの再生が止まったりスキップしたりするそうで此方にきました。

blog_import_53b8dce2a74b4.jpg
天板を取ると内部はZIA NEW FUSIONとほぼ一緒の作りの様です。
D/A・アナログ回路と電源回路が独立してそれぞれの基板になっていますが部品の配置等は同じです。
FUSIONは分解時にいつも感じるのがネジ締めが甘く、ほぼ締まっていません。
英国はISOを積極的に推し進めた国なのですがどうしたのでしょうね。
今回左下のトランスに穴が見えますが実際にはネジがある場所です。
このネジはプレーヤーの中で遊んでいました。ショートしなくて幸いだったと思います。

blog_import_53b8dce391be3.jpg
まずアイパターンを確認すると電圧幅が0.84Vとピックアップとしてはほぼ寿命がきているので交換をする事としました。

blog_import_53b8dce48a846.jpg
今回も海外からピックアップを取り寄せましたが最初に届いた物は新品と称して中古品が送られてきました。
交換を求める連絡をしましたが一切対応なしだったので又してもPaypalに連絡して代金の返却をしてもらいました。
すぐに別の所へ手配をした所珍しくFedexでの配達だった様で手配から届くまでに4日間という短時間で入手できました。
ピックアップの状態も良く一安心です。次もここにお願いしようと思います。
アイパターンの電圧から音飛びが出ることは仕方がない事だと思いますがスキップするのは考えられないので色々と調べると電源パターンに断線が見つかりました。
基板のパターンの断線は初めて見ましたが、このFUSIONから考えられる原因は温度変化によるものではないかと思われます。

blog_import_53b8dce57910f.jpg
D/A・アナログ基板の裏側ですがかなりひどく焼け焦げています。
この上には電源用のICのヒートシンクがありどうも放熱が追いついていないようです。

blog_import_53b8dce643a1d.jpg
続いてオーバーホールや音質改善や電源電圧の変更(AC100V)を行って。ほぼ作業も完了です。簡単そうに見えますがFUSIONの基板は両面基板の上に部品実装の足の穴が小さく部品を外すのにかなり手間がいります。
電解コンデンサを外して付けるだけでまる1日の作業です。

blog_import_53b8dce73072a.jpg
後ろ姿はZIA FUSIONと全く同じです。チューブテクノロジーのマークTTが書き足されたのが唯一の違いです。
音の余韻の出方と空間表現が豊でなんとも言えぬ好みの音ですね。


 2017_03_13




03  « 2017_04 »  05

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

♪お知らせ♪

OH前提の上での不具合対応と成ります。
D/Aコンバーターを含むCDプレーヤーのみの受付になります。
詳細は
(お問合せ・ご依頼の前に)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
(オーバーホール・メンテナンス受付)
http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-192.html
29年度第一回受付は再開同日、2月26日深夜1時50分に閉じました。
ご依頼については、次回、受け付けをお待ちください。
問合せについては、
下記メールをコピーペーストして送信ください。
meerschaum@wonder.ocn.ne.jp
  山手サービス 高橋

全記事表示リンク

ブログ内検索

オーディオを想う

客先訪問

スピーカー

CDプレーヤー

BARCO

CHORD

Mark Levinson *更新

SONOGRAPH&conrad johnson&haman kardon

メール

名前:
メール:
件名:
本文:

訪問者さま

♪ありがとう♪

プロフィール

山手サービス

Author:山手サービス
本業の制御の仕事があまりに暇なので趣味のオーディオのメンテナンスを始めたところ、自分の過去の仕事内容とメンテナンスがかなりの範囲で一致しており、気がつくと本業よりこちらのウエイトが大きくなっているこの頃です。
制御はアナログ・デジタル・マイコン回路設計、アッセンブラ・C言語・CADソフト、民生器機のマイコンボード設計・ソフト作成を経験して現在は制御盤設計製作を個人で行っています。
オーディオのメンテ修理ではCDPが一番気が入ります。何でって・・そりゃ音の変化が顕著に現れるのが嬉しくて。
ご依頼については

の主旨にご賛同いただいたうえでお願いいたします。

(ゆとり)OR(余力)

ブログ村

QRコード

QR

カテゴリ

ページランキング

ブログパーツ

IPアドレス




PAGE
TOP.